通常タイヤの交換のタイミングというと、まず第一にタイヤの溝が残っているか残っていないかというところになります。
新品のノーマルタイヤで溝の深さは一般的に7~9mm程度。1.6mmになったところでスリップサインという目印に到達しますので、それが交換ラインとなります。
たとえ一か所でもスリップサインが出たタイヤを使用することは法律で禁じられており、当然車検も通りません。
これはブレーキの制動距離や雨天時の走行に影響する危険な状況ですので安全のためにも交換すべき状況です。
ちなみにスタッドレスタイヤは新品から50%のところにプラットフォームというまた別の目印があり、これが露出するとスタッドレスタイヤとしての価値はなくなります(もちろんノーマルタイヤとしては車検などには通りますが、走行性能や制御性能は通常のノーマルタイヤに劣ります。)
溝が残っていても危険な場合も
ただ、使用頻度がそんなになく、溝がなかなかへらないため、大丈夫というわけでもありません。
小さなものならともかく、タイヤの表面に大きなひび割れが出てきた場合は、たとえ溝が残っていてもバーストの危険性があります。
私の経験上、5年ほど使用していると少しのヒビはどうしても見受けられます。
ちなみに、メーカーなどでは使用開始から5年を経過したタイヤはそのまま使用しても大丈夫か販売店などでチェックを受けることを推奨しています。
未使用新品タイヤの寿命
全く使用していない場合、メーカーによると適正に保管された新品のスタッドレスタイヤは、3年間は同等の性能を保つそうです。
「もちろん適正に保管された」という状況ですから、保管方法によりましては使用していなくてもどんどん劣化していきます。
サマータイヤはスタッドレスタイヤに比べて耐久性に優れておりますが、やはりそれでも製造から同等の性能とすると5年程度と言われています。
従いまして、ヤフオクやメルカリなど個人間売買でいくら未使用の新古品だからといって、10年も前の古いタイヤを購入されることはお勧めできません。
まとめ
溝があっても製造から10年以上経過した中古タイヤは安くても要注意
新品でもスタッドレスは3年、ノーマルタイヤは5年経過すると性能の劣化がでてくる
替え時は溝だけでなく、サイドのひび割れなどにも注意