愛車から聞こえる異音は不安なもの。前回に引き続き、異音の種類とその原因をまとめてみました。
タイヤから一定の「カタンカタン」
異音の原因
ひょっとしたら、タイヤに何かが刺さっています。道路上で何かのビスを拾ったり・・・。このようなときはとりあえず車を停車し、何か刺さってないかタイヤを一通り見てみましょう。もし、何か刺さっていても、抜きたい衝動は抑えて最寄りのガソリンスタンドやタイヤショップや車屋さんに駆け込んでください。近くにない場合は、一旦応急タイヤに履き替えて移動しましょう。刺さっているものを抜いてしまうと修理の際に穴が開いていた場所がわかりにくくなり、修理の際に手間がかかります。もし、応急タイヤに履き替えていれば、ホームセンターなどでパンク修理キッドを購入し、自身でなおすことも可能です。ただし、修理には力が必要(穴を埋めるものを入れたり、穴をもむ際に)ですし、なおしたあと空気を入れに行かないといけなかったりと手間もかかりますので、工賃はかかりますが、車屋さんなどで治してもらったほうがいいかもしれません。
修理方法
- 車を停車
まず、安全な場所に車を停め、タイヤに何か刺さっていないか確認しましょう。刺さっている異物を見つけた場合、無理に抜かないことが重要です。異物を抜くことで、後で修理が難しくなることがあります。 - 修理方法
最寄りのガソリンスタンドやタイヤショップに行き、パンクの修理を依頼しましょう。近くに修理できる場所がない場合は、応急タイヤに交換して移動することができます。 - 応急タイヤの使用
車載されているパンク修理キットを使って修理することもできますが、手間と力がかかり、空気を再充填しに行く必要があるため、工賃を払って修理専門の店に依頼する方が簡単で確実です。
費用の目安
パンク修理のみで済むのであれば1,500円程度が相場のようです。ホームセンターなどで売っているパンク修理キットは複数回使用できると思いますが、2,000円程度しますので、手間を考えると、近くに修理できそうな工場があれば修理をお願いしていただくほうが良いでしょう。
- パンク修理のみの場合、費用はおおよそ1,500円程度。
- パンク修理キット(ホームセンターで販売)は約2,000円程度で、複数回使用可能です。
- 応急タイヤを使用しての修理や交換は、作業費用として工賃が発生します。
車載されている応急修理キットでは?
最近のお車は燃費を重視するため、応急タイヤの代わりにパンク修理キットが車載されています。これは空気を入れる穴から液体を流し込み、中に膜を作って空気の漏れをふさぐものですが、あくまでも応急的なものですので、これで良しということではありません。修理する場所までの移動のためのものとお考え下さい。
ワイパーを動かすと「バリバリバリ」
異音の原因
劣化したワイパーを使用していると雨の日にワイパーを動かしても、うまく拭き取らず「バリバリバリ」と音がすることがあります。こうなったら交換しないといけません。なぜなら、うまく拭き取れないため視界が悪くなる、そのまま使用しているとゴムの部分が切れるなどしてガラスに傷をつけてしまうことになるからです。通常整備工場などでは1年ごとの交換推奨しているようです。ワイパーゴムは1本1,000~2,000円程度でカーショップなどで購入することができます。PIAAやソフト99製など売られている種類は限られていますので、ご自身のお車のワイパーの長さなどを調べ、同じ規格サイズものを購入してください。最初は少し難しく思えますが、一度なれると次回以降、余計な工賃がかからずにすみます。交換回数も多い部品なので箱の裏を見ながら、トライしてみましょう。基本的にはワイパーブレードというゴムがついている部分ごと取り外しゴムを交換します。
ワイパーゴムの痛みを早める原因
経年劣化だけでなく、使用方法によっては、ゴムを早々にいためたりすることがあります。
例えば・・・
ガラスに撥水コートを吹き付けられた場合、うまく乾いていなかったり、使用方法を間違えるとゴムとガラス部分に摩擦が生じゴムを変えたところなのにバリバリと拭き取り音がするということになりかねません。
窓ガラスが凍っている状態で早く霜を取りたいためにワイパーを動かした。この場合、ワイパーゴムとガラスが凍ってくっついている場合があり、これを強引に動かすとゴムがちぎれてしまったりする場合があります。またワーパーブレードというさおの部分にも負担がかかるので焦らず氷を溶かしてから動かすようにしましょう。
ワイパーゴムが古い状態だと車検に通らないのか?
車検の検査基準としては、かんたんにまとめるとしっかりふき取るか、ウインドウォッシャー液はでるかという点になります。前者の場合は、著しく機能低下がみられる場合ということになりますので、明確な判断基準はなさそうですが、拭き取りに難があるなどの場合は車検に通らない場合もあるということです。
いずれにしても、劣化する部品なので遅かれ早かれ変えないといけません。ウインドウォッシャー液もなければ足しておきましょう。水分なしてワイパーを動かすことは窓ガラスの上で砂をこすりつけるのと同じ意味になります。ガラスに細かな傷がついてしまうと、ギラつきの原因にもなります。
修理方法
- ワイパーゴムの交換
ワイパーゴムは1年に1回の交換が推奨されています。 - 交換時のポイント
ワイパーゴムは長さや形が車によって異なるため、購入前に自車に合ったものを確認しましょう。交換方法も説明書に従えば簡単にできます。
費用の目安
ワイパーゴム交換は自分で行う場合、1,000円~2,000円程度で購入可能です。
エアコンをつけると助手席の前付近から異音
異音の原因
エアコンをつけた時にエンジンルームではなく、助手席の前付近からカラカラ音などがしたときはブロアモーターという部品の故障が考えられます。ブロアモーターが壊れていると送風ファンが回らないため、車内に送風されなくなります。夏場や冬場にエアコンがきかないと大変なことになります。気になられましたら早めの交換をお勧めします。ブロアモーターは新品で1万円以上しますが、中古パーツもたくさん出ています。交換工賃は3-4,000円程度ですので、整備工場などで交換してもらいましょう。
修理方法
- ブロアモーターの交換
ブロアモーターが故障している場合、交換が必要です。 - 交換のタイミング
エアコンの効きが悪くなる前に、異音を感じたら早めに交換を検討することをおすすめします。
費用の目安
ブロアモーター交換費用:新品部品代+工賃で1万円~1万5,000円程度。
車の下から異音がする
異音の原因
車の下から異音がする場合、ゴミや木の枝、雪の塊などが挟まっていることがあります。特に冬季には雪が車の下に付着し、走行中に異音が発生することがあります。
修理方法
- 異物を取り除く
車を停め、下回りを覗いてみて、ゴミや異物が挟まっていないか確認しましょう。見つけた場合は、手で取り除くことができます。 - 異物が取れない場合
異物が取りづらい場合や不安な場合は、整備工場に相談し、点検してもらうことをおすすめします。
異音が増えてきたら、そろそろ車の替え時かも?
車の異音は、部品の劣化や故障のサイン。小さな異音なら修理で対応できますが、何度も修理を繰り返しているうちに「修理費用が高くついてしまった…」なんてことも。
特に、エアコンやブロアモーター、タイヤ、ワイパーなどの異音が重なってきたら要注意! これらの部品を交換するには、それなりの費用がかかります。さらに、古い車は他の部分も劣化している可能性が高く、次々と修理が必要になることも少なくありません。
「そろそろ修理費用が負担になってきたな…」と感じたら、無理に修理を続けるより、思い切って買い替えや廃車を検討するのも一つの選択肢です。
廃車のタイミング、こんなサインが出たら要チェック!
✅ 修理費用がかさみ、車検のたびに高額になる
✅ 異音が次々と発生し、修理してもまた別の箇所が故障する
✅ 10年以上経過していて、部品の交換が頻繁になってきた
✅ 燃費が悪くなり、維持費が高くなっている
これらのサインに心当たりがあるなら、廃車買取の専門店に廃車ひきとり110番にご相談下さい!