愛車から聞こえる異音は不安なもの。前回に引き続き、異音の種類とその原因をまとめてみました。
タイヤから一定の「カタンカタン」
ひょっとしたら、タイヤに何かが刺さっています。道路上で何かのビスを拾ったり・・・。このようなときはとりあえず車を停車し、何か刺さってないかタイヤを一通り見てみましょう。もし、何か刺さっていても、抜きたい衝動は抑えて最寄りのガソリンスタンドやタイヤショップや車屋さんに駆け込んでください。近くにない場合は、一旦応急タイヤに履き替えて移動しましょう。刺さっているものを抜いてしまうと修理の際に穴が開いていた場所がわかりにくくなり、修理の際に手間がかかります。もし、応急タイヤに履き替えていれば、ホームセンターなどでパンク修理キッドを購入し、自身でなおすことも可能です。ただし、修理には力が必要(穴を埋めるものを入れたり、穴をもむ際に)ですし、なおしたあと空気を入れに行かないといけなかったりと手間もかかりますので、工賃はかかりますが、車屋さんなどで治してもらったほうがいいかもしれません。
費用は?
パンク修理のみで済むのであれば1,500円程度が相場のようです。ホームセンターなどで売っているパンク修理キットは複数回使用できると思いますが、2,000円程度しますので、手間を考えると、近くに修理できそうな工場があれば修理をお願いしていただくほうが良いでしょう。
車載されている応急修理キットでは?
最近のお車は燃費を重視するため、応急タイヤの代わりにパンク修理キットが車載されています。これは空気を入れる穴から液体を流し込み、中に膜を作って空気の漏れをふさぐものですが、あくまでも応急的なものですので、これで良しということではありません。修理する場所までの移動のためのものとお考え下さい。
ワイパーを動かすと「バリバリバリ」
劣化したワイパーを使用していると雨の日にワイパーを動かしても、うまく拭き取らず「バリバリバリ」と音がすることがあります。こうなったら交換しないといけません。なぜなら、うまく拭き取れないため視界が悪くなる、そのまま使用しているとゴムの部分が切れるなどしてガラスに傷をつけてしまうことになるからです。通常整備工場などでは1年ごとの交換推奨しているようです。ワイパーゴムは1本1,000~2,000円程度でカーショップなどで購入することができます。PIAAやソフト99製など売られている種類は限られていますので、ご自身のお車のワイパーの長さなどを調べ、同じ規格サイズものを購入してください。最初は少し難しく思えますが、一度なれると次回以降、余計な工賃がかからずにすみます。交換回数も多い部品なので箱の裏を見ながら、トライしてみましょう。基本的にはワイパーブレードというゴムがついている部分ごと取り外しゴムを交換します。
ワイパーゴムの痛みを早める原因
経年劣化だけでなく、使用方法によっては、ゴムを早々にいためたりすることがあります。
例えば・・・
ガラスに撥水コートを吹き付けられた場合、うまく乾いていなかったり、使用方法を間違えるとゴムとガラス部分に摩擦が生じゴムを変えたところなのにバリバリと拭き取り音がするということになりかねません。
窓ガラスが凍っている状態で早く霜を取りたいためにワイパーを動かした。この場合、ワイパーゴムとガラスが凍ってくっついている場合があり、これを強引に動かすとゴムがちぎれてしまったりする場合があります。またワーパーブレードというさおの部分にも負担がかかるので焦らず氷を溶かしてから動かすようにしましょう。
ワイパーゴムが古い状態だと車検に通らないのか?
車検の検査基準としては、かんたんにまとめるとしっかりふき取るか、ウインドウォッシャー液はでるかという点になります。前者の場合は、著しく機能低下がみられる場合ということになりますので、明確な判断基準はなさそうですが、拭き取りに難があるなどの場合は車検に通らない場合もあるということです。
いずれにしても、劣化する部品なので遅かれ早かれ変えないといけません。ウインドウォッシャー液もなければ足しておきましょう。水分なしてワイパーを動かすことは窓ガラスの上で砂をこすりつけるのと同じ意味になります。ガラスに細かな傷がついてしまうと、ギラつきの原因にもなります。
エアコンをつけると助手席の前付近から異音
エアコンをつけた時にエンジンルームではなく、助手席の前付近からカラカラ音などがしたときはブロアモーターという部品の故障が考えられます。ブロアモーターが壊れていると送風ファンが回らないため、車内に送風されなくなります。夏場や冬場にエアコンがきかないと大変なことになります。気になられましたら早めの交換をお勧めします。ブロアモーターは新品で1万円以上しますが、中古パーツもたくさん出ています。交換工賃は3-4,000円程度ですので、整備工場などで交換してもらいましょう。
おまけ
車の下のほうから異音がするといった場合は、焦らず車を止めて下を覗いてみましょう。ゴミや木の枝が引っ掛かっていたり、この時期、雪の塊が挟まっていたりするだけの場合もありますよ。