ヤフオク!でほしい車が出ているけど、やっぱり個人売買は怖いなぁと思われる方も多いと思います。今回は、実際に弊社スタッフA君がヤフオク!で中古車を購入するまでと、その後についてご紹介します。
調べて入札するまで~
以前は入札にもプレミアム会員でないといけないなどの制限がありましたが、今のところ出品者が特別指定しない限りは入札条件はないようです。
まずは、ヤフオク!の「中古車・新車」から欲しい車種などを検索します。
画面をクリックするとたくさんの車両が出てきますので、下のような検索窓で年式、走行距離などの条件を絞り込みます。
たくさん出てくると思いますが、まず、このようなオークションで買う際に一番気になるのが「状態は悪いものを売られたりしないだろうか」ということだと思います。
ヤフオク!ストアであれば車屋さんが出品しているので、販売金額は高いが、補償などついているものもあるので少しは安心でしょう。ストアさんなので店舗もありますし、事前に下見も可能そうです。
個人で出品されているものは消費税もかかりませんし、比較的安価で出品されています。しかし、個人で出品されている場合は、上記のような不安がぬぐい切れません。なかなか難しいですが、見るポイントとしては「悪い評価がついていないか」ということだと思います。また、出品歴や評価の数などもポイントです。例えば過去にもたくさん車を販売されている実績があれば、業者さんが個人アカウントで出されている可能性がありますし、車に詳しい方が副業として個人売買されていると思われます。その場合、車の状態の説明文が非常に丁寧に書かれていたり、不具合箇所などもしっかり描いてあればあるほど、買う方としては安心感が持てると思います。
☆A君はどうしたか:走行距離10万キロ程度のセレナ、ヴォクシ-に的を絞っていた。いくつか出ていたが「内外装がきれいとのアピール」「予備検査がついている」「説明文が丁寧」「画像がたくさんある」というので入札を決めたそうです。
いざ入札~
個人売買の場合、車検がついていない車はどこかの車屋さんで車検、登録をお願いするか、自身で陸運局で車検を受け、「中古新規登録」を行わないといけません。車屋さんであれば簡単でしょうか、個人で整備して陸運局に行って…というのは正直厳しいですと思います。一番いいのは車検付きのお車ですが、やはりその分価格は高くなります。車検がついていないお車であれば、その分安く入札できると思いますが、車検を受けた時の費用なども考えて予算をきめましょう。もちろん、持ち込みの中古車新規登録を受け付けてくれるかというのも事前にご近所の車屋さんなどで確認しておきましょう。
☆A君はどうしたか:「予備検査付」という車検なしの車の入札をしました。「予備検査付」というのはその名の通り、車検でチェックされる検査項目はあらかじめ運輸局で検査済であとは書類の手続きだけをすればいいという状態の車両です。この場合は、運輸局に車と必要書類をもっていけば、車検を受けなくても2年車検付きの中古新規登録ができるというものです。もちろん、自動車税種別割や自賠責、自動車重量税、場合により取得税などは陸運局で支払わないといけません(封印のいらない軽自動車であれば、車の持ち込みも不要です)。
結果がでるまで~
オークション形式でない場合や、即決価格で入札しない限り、オークションで期限を迎えるまでは落札することはできません。オークションは都度都度他の方が入札して値段が上がった際に、再度入札しなおすのですが、非常に手間なので、自分がこれなら出してもいいというところまで入札しておきます。そうすると、ほかの方が入札したら、自動入札が行われていきます。ただこの場合、出品者が知り合いに頼んだりして価格を上げていっている場合はかんたんに上限まで行ってしまう可能性もあります。従いまして、最大限までは入れておかないほうがよさそうです。複数の入札者がいる場合、最後せりあがる可能性があるので、締め切り時間もあまり変な時間でなく、じっくり考えられる時間で締め切られる方が良いですね。
☆A君はどうしたか:もう一人ほしい人がいたようで、自動入札でせりあがっていき、希望値は越えてしまったが、時間がなかったこともあり、最後まで入札し続け、落札したそうです。5分前までに別の入札があると締め切り時間も自動延長になるので、祈るような気持ちで画面と向き合っていたそうです。結局、締め切り時間を少し超えたところでA君が競りかちました。
落札後~
無事落札をすると連絡掲示板でやり取りをすることになります。自分の氏名や連絡先、支払方法や最終金額などの確認を書いて送ります。またかんたん決済などでお支払いをすませます。
その後、引取に行きます。車検付きであればそのまま乗って帰れますし、なければ、地元の役所で「臨時ナンバー」を借りてから取りに行きます。「臨時ナンバー」はまず自賠責に入らないといけないので、これも近くの車屋さんやガソリンスタンドで自賠責を1月分だけ購入します。その際に車検証のコピーがいるので出品者にお願いしましょう。
☆A君はどうしたか:かんたん決済で支払いの後、あらかじめ車検証のコピーのFAXをもらい、引き取り日に合わせて臨時ナンバーを借り、電車で引取に行った。現地で最終的に不具合箇所などを確認し、翌日朝から陸運局へ登録に行き、無事完了。税金や印紙代などで9万円近く運輸局で支払ったそうです。その後、念のため近所の車屋さんでオイル交換とフィルター交換、あとブレーキパッドを交換してもらいました。
現在はどうか~
今のところ、不具合はなく、快調。ただ、1点メカニカルキーが使えないということは聞いていたものの、もし駐車中にバッテリーが上がったりしたら車のドアがあけられないので、中に入れずどうしようもないという不安が常にあるそうです。おそらく、前の所有者さんが中古部品でドアを直し、ただ面倒だったのでキーシリンダーまでは替えなかったのだろうと思います。車屋さんで買ったらこういうことはないでしょうね。
個人売買は安く変えることがメリットです。ですが、いくら安く変えたからといってすぐに故障では「安物買いの銭失い」となってしまいます。
個人的な意見ですが、個人間売買で車を買う場合は、一般の人なら、距離や年式を見てあまりにも古い車は買わないほうが良いと思います。そうしても部品は劣化していきます。
また、いくら状態がよさそうでも、少しは整備しないといけないという気持ちで購入すべきかもしれません。車屋さんのように「整備渡し」ではないので。
もちろん、時間に余裕があれば下見などで変な音がしないか、少し走ってみて違和感ないかなどできればベターですね。