新しい車を購入するため、あるいはどうしてもお金が必要なときに車を売りたいと思うことがあるかと思います。そんなときにはできるだけ高い価格で売却したいですよね。
この記事では、車をできるだけ高く売るためのコツや売却方法について紹介します。値段がつかないような車であってもあきらめずにこの記事を参考に挑戦してみてください。
コロナ禍により注目される中古車市場
新型コロナウイルスによるいわゆる「コロナ禍」により、3密を避けることができる車での移動に注目が集まっています。しかしながら、自動車生産体制の抑制が新車の納期遅延につながり、2020年の国内販売台数は前年比11.5%減の459万9,000台に落ち込んだそうです。
このため、人々の自動車に対するニーズは在庫があって即納可能な中古車に向かったといわれています。2020年の国内中古車登録台数は前年比1.8%減の678万7,000台となり、新車と比べると小幅なマイナスとなったそうです。
中古車市場の相場は需要に支えられているため、中古車の人気があるということは買取価格も期待できるかもしれません。
車を高く売るための7つのコツ
同じ車種であっても、買取価格は車によって異なります。できるだけ高く買い取ってもらうにはどのようなことに気をつければいいでしょうか。ここでは7つのコツを紹介します。
1.相場を確認する
まず確認したいのは、買取価格の相場についてです。インターネット上には、車種や年式、走行距離ごとに買取価格の目安が書かれた情報サイトがあり、誰でも簡単に確認することができます。
買取店のなかには、相場よりもかなり安い価格を提示してくることもあるかもしれません。買取店においては、できるだけ安く仕入れて高く売ることが基本であるため、最初は安い価格から提示することもあるでしょう。しかしながら、そこからの交渉において、相場を知っているかどうかは大きな違いとなります。
2.フルモデルチェンジの前に売る
売ろうとしている車が最新モデルの場合は比較的高い買取価格が提示されますが、フルモデルチェンジされて旧型となると、査定での評価が下がる傾向にあるようです。このため、現在販売されている車種を売却するなら、モデルチェンジの情報が出たときに売却に向けて動き出すのがおすすめです。
一般的に、日本車は1~2年でマイナーチェンジ、4~6年でフルモデルチェンジが行われるため、この周期を頭に入れておくと良いでしょう。
3.後からつけにくいオプションをつける
後から車につけにくい、ディーラーオプションやメーカーオプションがついていると評価額が上がる可能性があります。たとえば、ETCやドライブレコーダー、カーナビや自動ブレーキといったものが挙げられます。
一方、カスタムパーツや社外ホイール、ステッカーは好みが分かれるため、プラス評価になるとは限りません。カスタムした際に余った純正パーツを残しておくと、後から戻すことができ、評価を上げることができる可能性もあります。
4.売る時期を見極める
中古車の価格は需要と供給で決まります。このため、売るタイミングを見極めることも重要です。
一般的には、車は1~3月と9~10月に高く売れるといわれています。これらの時期は中古車販売店の決算、半期決算を控えており、売り上げ目標達成のために多少高くても買い取ってくれる可能性があるためです。
また、これらの時期は買い手側としても、就職や転職、転勤による生活の変化で、新車・中古車を問わず車の需要が増える時期でもあります。中古車販売店はこの時期には車が売れると知っているため、多少割高であっても車を多く買い取ろうとするのです。その結果、買取価格が高くなる傾向にあります。
5.傷をつけない、つけたら下手に直さない
傷については、やはり少ないほうが査定額は高くなる傾向にあります。しかしながら、傷がついてしまったからといって、高く売るためだけに修理をしてしまうと、逆に損をしてしまうこともあるので注意してください。自分で乗っていて気になるため修理する分には構いませんが、査定額アップを狙った修理は行わないようにしましょう。
まず、傷やへこみを業者に修理に出した場合、傷やへこみを直して上がる分の査定額よりも、一般的には修理費のほうが高額となります。多くの買取店や中古車販売店は自社で修理可能な設備を持っていて、他者に依頼するよりも安く修理ができるためです。
また、自力で直そうとするのもNGといえます。査定士はボディ表面を目線を移動させたり手で触ったりして丹念にチェックします。自分で直した跡が見つかると減額の対象となるでしょう。また、そもそも修理に失敗すると余計に査定額を下げることにもなりかねません。
6.車内のニオイにも気をつける
車内のニオイも重要なポイントです。特にたばこは、中古車で販売する際に喫煙車・禁煙車の区分があることもあり、買取査定に響きます。また、食べ物やペットのニオイにも注意しましょう。
ただし、傷の場合と同じく、査定額のためだけにクリーニングを依頼するのはやめたほうが無難です。
食べ物やペットのニオイ程度であれば、日ごろから消臭スプレーを使ったり、定期的に換気したりすれば残りにくくなります。このような努力はしておいたほうが良いでしょう。
7.ガレージ保管する
車のボディは日光や雨によって劣化するものです。このため、できればガレージ内に保管したほうがきれいな状態を保つことができ、査定額アップにつながります。
また、内装についてもダッシュボードやシートは日光によって色褪せたり変質したりします。屋外保管の場合でも、窓に貼るカバーを使用することで、車内に日光が入ることを防ぎ、劣化を抑えられるかもしれません。
車を売るための5つの方法
車を売るのにもさまざまな手段があります。それぞれの特徴を紹介するので参考にしてください。
1.一括査定サービス
一括査定サービスとは、複数の中古買い取り業者に査定を一度に依頼できるサービスです。一度の申し込みで複数の見積もりを取ることができるため、高値で買い取ってくれる業者を効率的に見つけることができます。
ただ、一度に見積もりを申し込むということは、その結果を短期間の間に大量に受け取ることになります。それが煩わしいという方はこの方法を避けたほうが良いかもしれません。
2.車買取サービスでの買取
車買取サービスに直接依頼するという方法もあります。この方法では、一般的にディーラーで下取りをするよりも高い買取価格が期待できます。また、とにかく早く売りたいという人にも、一社に絞って査定を依頼すればスムーズに売却することができるでしょう。
一方、できるだけ高い査定額を得るために複数のサービスに査定を依頼するには手間がかかります。この場合は一括査定サービスを依頼したほうが良いかもしれません。
3.販売ディーラーでの下取り
新しい車を買うのであれば、販売ディーラーで下取りしてもらうのもいいでしょう。この場合、車の売却と購入の手続きが一度にできるため、手間を少なくすることが可能です。
ただ、一般的にディーラーでの下取り価格は車買取サービスよりも安くなるといわれています。できるだけ高く買い取ってほしいのであれば、この方法は避けたほうが良いかもしれません。
4.オークションへの出品
オークションへの出品は、一般的に相場よりも高く売れやすいといわれています。多くの業者が集まって取引が行われており、売却価格が上がりやすいためです。また、価格交渉が必要ないということは、交渉が苦手な方にはメリットといえるかもしれません。
一方、売却までの手続きがいくつかあり、終わるまでに時間がかかる点はデメリットです。できるだけ早く売りたい方はこの方法をとらないほうが良いでしょう。また、落札後に「情報になかった傷がある」などのクレームがつく可能性もあります。
5.廃車引き取り業者での引き取り
水没車や事故車、動かない状態にある車の場合は車買取サービスなどでは値段がつかないこともあります。その場合は廃車引き取り業者に引き取ってもらうのがおすすめです。
廃車引き取り業者では無料で引き取ってくれるのは当たり前で、場合によってはお金がもらえることもあります。車買取業者やディーラーに廃車を依頼すると多額の費用がかかるのとは雲泥の差です。
値段がつかなくてもあきらめないで
できるだけ車を高く買い取ってもらうには、この記事で紹介したように、さまざまなコツがあります。また、買取を依頼する業者選びも重要です。
一方で、車によっては残念ながら買取ができなかったり、値段がつかなかったりするケースもあります。その場合は廃車引き取り業者を頼ると良いでしょう。無料で廃車にしてくれるだけでなく、車によってはお金をもらえる場合もあります。
廃車引き取りについて詳細な内容を知りたいという方は、ぜひ、「廃車ひきとり110番」までお問い合わせください。