不動車を抱えている人は早めの買取依頼をおすすめします。なぜなら不動車を放置していると、無駄な費用がかかったりトラブルの原因になったりするからです。
当記事では不動車の基本情報や廃車専門業者に買取依頼するメリット、注意点などを紹介します。
不動車に関する基本情報
不動車や事故車と聞いても、違いや状態がわからない人もいるでしょう。「不動車」と「事故車」は同じ状態と思ってしまいがちですが、両者の定義は異なります。
不動車に対して適切な対処をするには、まず両者の違いをしっかりと理解しておかなければなりません。ここでは不動車の概要と事故車との違いを詳しく紹介します。
そもそも不動車とは?
公道を自走できない状態の車のことを「不動車」といいます。エンジントラブルなどの故障が原因で自走できない車はもちろん、自走可能でありながら車検切れによって法律的に公道を走行できない車も不動車に分類されます。
公道を自走できない以上、不動車になってしまうとレッカーなどで運ぶ必要があります。自走できないからといって長時間放置してしまうと処分に手間がかかってしまうので注意が必要です。
事故車との違いとは?
修復しなければならない車や修復した記録のある車を「事故車」といいます。前述のとおり、不動車はエンジンなどの故障や車検切れなどで公道を走れない、もしくは走ってはいけない車を指します。
つまり事故車と不動車の違いは「公道を自走できるかできないか」です。また「外部損傷歴がありなおかつ内部故障で自走不能」もしくは「車検切れ状態の車」も不動車として扱われます。
よくある不動車の状態は3つ
よくある不動車の状態は「修理をしないまま放置している」「車検が切れている」「エンジンにトラブルを抱えている」の3つです。
車の故障は突然起こります。すぐに対処すれば問題なく走行できることがほとんどですが、忙しさや修理手配の煩わしさから放置してしまう人もいるでしょう。ここではよくある不動車の状態について詳しく解説します。
1.修理をしないまま放置している
よくありがちなのが「修理をしないまま放置している」状態です。この状態は修理さえすれば自走可能ですが、修理をせずに放置しているため自走できない不動車として扱われます。
修理をしないでそのまま長期間放置すると、故障していた箇所以外の部品も劣化してしまうため注意しましょう。すぐに修理する意思がある場合でも、修理が完了して動かせる状態になるまでは不動車の扱いなので覚えておいてください。
2.車検が切れている
「車検が切れている状態」も不動車として扱います。問題なく自走できる状態であるものの、車検が切れていると公道を走行できないからです。
車検が切れている車でそのまま公道を走行すると、法律違反となるため絶対に乗らないようにしましょう。万が一、公道で指摘された場合、その場から一切動かせなくなり、早急な移動を指示されます。なお、車検が切れて乗らない場合、なるべく早いタイミングで登録抹消の手続きをすれば、支払い済みの自動車税から経過月数を差し引いた分の還付金を受け取れます。詳しい内容は”自動車税の還付金受け取り方法について”をご参照ください。
3.エンジンにトラブルを抱えている
不動車としてもっともイメージがつきやすいのが「エンジンにトラブルを抱えている」状態です。数ヶ月、数年単位で長期間エンジンをかけていない場合やメンテナンスしないで放置している場合は、エンジンが故障して不動車となります。
エンジントラブルが起きると自走が不可能になるため、レッカーなどで引き取ってもらう必要があり売却や処分が難しくなるでしょう。
不動車を放置しておくデメリットは3つ
不動車を放置しておくデメリットは「自動車税がかかり続ける」「路上放置で不法投棄扱いとなる」「いざ動かしたいときに動かせなくなる」の3つです。
1. 自動車税がかかり続ける
自動車税がかかり続けることは、不動車を放置する大きなデメリットです。不動車で使用していない場合でも、運輸支局上に登録がある車を保有していると、毎年4月1日に自動車税が課せられ、納税義務が発生します。
不動車になり走行できない状態で駐車場に放置してしまった場合、対処しないままでいると自動車税がかかり続けます。無駄な費用を払い続けないためにも、不動車は放置せず早めに対処することが大切です。
つまり、対処しなければ使っていない車に自動車税を払い続けることになるのです。無駄な税金を支払わないためにも早めに対処することをおすすめします。
また、もし車検がある状態でそのままにされると、本来その段階で廃車登録すれば受け取れるはずだった自動車重量税の還付金や自賠責保険の返戻金が減少していってしまいます。非常にもったいないことなので乗る予定がない場合は早めに手続きされることをお勧めします
2.路上放置で不法投棄扱いとなる
不動車を放置することは、路上放置で不法投棄扱いととなり法律違反です。まれに車の保管場所がなかったり、ガレージ代を浮かせるために不動車を路上放置している場合がありますが、不法投棄と判断されてしまいます。
不法投棄として判断された場合、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科られる可能性もあるのです。不動車の放置はデメリットが多いため早急に対処しましょう。
3.いざ動かしたいときに動かせなくなる
長く車を放置しておくと、バッテリーや燃料が劣化して、自分では動かせなくなったり、タイヤの空気が抜けてしまい、タイヤにひびが入ることで、押したりしても動かせないということが起こりえます。そうすると、本来買い取れるはずの廃車が無料処分になったり、あるいは狭いところで作業車が入っていけないと有料の作業代がかかったり、最悪引き取りの作業自体が特殊作業になったりと、よくなることは一つもありません。
また、車上荒らしなどの余計なトラブルを避けるためにも、不動車は放置せず早めの対処を心掛けましょう。
不動車の引き取りに関するご相談は廃車ひきとり110番まで。
不動車を買取してもらえる3つの候補
不動車を買取してもらえる候補はディーラー、中古車販売店、廃車専門業者の3つです。一般的に不動車の買取は廃車専門業者に依頼するイメージがありますが、ディーラー、中古車販売店であっても買取してくれる場合があります。
ここではそれぞれの特徴やメリット、費用などについて紹介します。各候補の違いを知って最適な不動車の対処方法を選んでみてください。
1.ディーラー
新車の取り扱いイメージが強いディーラーも買取先候補の1つです。不動車となってしまった場合でもディーラーで買取してくれるケースもあります。しかし自走できる状態の中古車ほど値段がつかないばかりか、場合によっては処分費用の負担を求められる場合もあるでしょう。
当然ディーラーは買取った車を転売して利益を出しています。そのため、不動車のような再販できる見込みが少ない車は買取自体が難しく、処分費用を請求される可能性が高いです。以上の点から、不動車の買取をディーラーへ依頼するのは避けた方がいいかもしれません。
2.中古車販売店
買取候補としてまず頭に浮かぶのが中古車販売店でしょう。中古車販売店はディーラー以上に不動車の買取にシビアだといわれています。
その理由は、中古車販売店はディーラー以上に自動車の再販で利益を得ているからです。再販できる見込みが少ない不動車・事故車は買取対象外と規定している販売店もありますので、不動車買取には対応してくれないと考えた方がよいでしょう。
3.廃車専門業者
不動車の買取に適しているのが廃車専門業者です。廃車専門業者は、車検切れで走行できない不動車だけでなく、交通事故や水没、故障などで動かなくなってしまった不動車も買取してもらえる場合があります。
またディーラーなどに買取や廃車を依頼した場合は、不動車の輸送費や登録抹消代行費などの費用が発生します。一方、廃車専門業者なら廃車に必要なこれらの費用がかからないケースがほとんどです。
以上の点から、不動車の処分または買取を検討している場合は廃車専門業者に依頼するといいでしょう。
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不動車を売却時に注意するべき3つのポイント
廃車専門業者を活用すれば、不動車を負担なく買取してもらえます。不動車の処分や買取の可否などに迷った場合、まずは「廃車ひきとり110番」にご相談ください。「廃車ひきとり110番」では、廃車に関する手続きや引き取りをすべて無料で行っています。
不動車を売却時に注意するべきポイントは「業者によってはレッカー費用などが別途必要」「廃車によって解体するかを確認」「売却タイミングで還付金が変わる」の3つです。
廃車専門業者によってはレッカー費用が別途必要になる場合や、売却タイミングによっては還付金が変わる場合もあるので注意しなければなりません。ここではそれぞれの注意点について詳しく紹介します。
1.業者によってはレッカー費用などが別途必要
まず注意するポイントとしては業者によってレッカー費用などが必要になることが挙げられます。不動車を売却する時はエンジンの故障や車検切れにより自走できないことがほとんどです。
その場合、レッカーでの牽引や車両での輸送が必要ですが、廃車買取業者によってはレッカーを違う業者に依頼する場合があります。不動車の廃車手続きを外部委託している買取業者だと外注費用が発生するため、別途費用がかかるケースがあるのです。
買取価格を安くしないためにも、事前にどれくらいの費用が必要なのか買取業者に確認しておきましょう。
2.廃車によって解体するかを確認
トラブルを防ぐためにも廃車によって解体するか確認することをは忘れないようにしましょう。車を解体してスクラップにする場合、業者から証明書をもらわなければなりませんが、業者によってはそのまま販売する可能性があります。
証明書がないと廃車手続きをできないため、売却時に税金の還付が受けられないという事態になりかねません。トラブルを避けるためにも、廃車によって解体するか忘れずに確認してください。
3.売却タイミングで還付金が変わる
売却や廃車を行う際は売却タイミングで還付金が変わることも理解しておかなければなりません。還付は基本的に月単位で受けられますが、自動車税は4月1日時点の所有者を起点にしており、売却タイミングによっては翌月分の納税義務が発生します。
手続きのスピードにもよりますが、遅くとも月の中旬頃までには手続きをはじめると安心です。しっかりと還付金を受け取るためにも、売却タイミングも意識しておきましょう。
廃車専門業者に買取を依頼するメリット
廃車専門業者に買取を依頼するメリットは「廃車にかかる手続きが無料」「引き取り費用が基本不要」「買取価格が高くなりやすい」の3つです。不動車の買取はディーラーや中古車販売店に依頼するよりも、廃車専門業者に依頼する方がよいでしょう。
ディーラーや中古車販売店の場合、断られてしまったり廃車費用が必要だったりする可能性がありますが、廃車専門業者にはその心配がないからです。ここでは廃車専門業者に買取を依頼するメリットを紹介します。
廃車にかかる手続きが無料
廃車専門業者では廃車手続きにかかる費用が無料であるケースが多いです。不動車を廃車にする場合は廃車手続きが必要ですが、ディーラーや中古車販売店に依頼する場合は手続きの代行料がかかります。
廃車専門業者に依頼すれば、廃車手続代行費用を無料で手続きしてくれる場合がほとんどです。自身で廃車手続きをする手間が省けますし、代行料が買取価格よりも高くなる心配もありません。
不動者車の引き取り費用が基本不要
不動者車の引き取り費用も基本不要であることも廃車専門業者のメリットです。ディーラーや中古車販売店の場合は、レッカーや特殊なトラックなどを状況に応じて手配する必要があるため、引き取り費用がかかります。
しかし、廃車専門業者であれば状況に応じてレッカーやトラックの手配をしてくれるので、自らレッカーを手配する必要がありません。さらに、不動車などの車から出る利益が引取費用を上回れば、引き取り費用は不要で対応してくれる可能性もあるでしょう。
買取価格が高くなりやすい
ディーラーなどに比べて廃車専門業者の買取価格は高くなりやすいです。中古車販売店の場合、不動車を走行できる状態まで修理しなければならないため、買取を断られることも多々あります。
廃車専門業者は、買取価格を素材やパーツから査定するため、不動車であっても買取が可能です。修理すれば使える不動車であれば海外での需要が高いため、高額で売却できる可能性もあります。
不動車を専門に扱う廃車専門業者がおすすめ
不動車を処分せずに長期間放置しているとさまざまなトラブルが発生して、無駄なコストがかかってしまいます。無駄なトラブルやコストをなくすためにも、不動車を保有している場合は早急に処分を検討しましょう。