1. 廃車するときの豆知識

車をスクラップするには?方法の比較や注意点を紹介

形あるものはすべて壊れ、どれだけ大事に乗ってきた車もいつかは修理ができなくなりスクラップにしなくてはなりません。でも、できればできるだけお得な方法で車をスクラップしたいですよね。また、思い入れのある車であれば、スクラップされた車の行く末が気になるかもしれません。この記事では車をスクラップする方法や注意点、それにスクラップされた車のその後について紹介します。

スクラップとは?

自動車を「スクラップする」とは、一般的に不要になった車を解体処理することをいいます。「解体する」と同義で使われています。日本で一年間にスクラップにされる車の総台数は300万台以上であり、現状の車両保有台数から考えると、今後もこの水準が大きく変わることはなさそうです。

「スクラップ」と聞くと、何となく、つぶされて鉄の塊になり捨てられる姿が浮かぶかもしれませんが、実際には、フレームやエンジンをはじめ、各パーツがリサイクル処理されて新たな製品へと生まれ変わるほか、リユースできる部品は取り外されて海外貿易や国内で再販されるのです。

廃車とは別もの?

廃車するというと「スクラップ」されることを指す場合と、「車の登録を抹消する手続き」のことを指す場合と二通りの使い方をされているようです。
ただ、スクラップというとものを処分するだけのイメージが強く、廃車というとその手続きまで含めた一連の流れを意味するイメージでとらえられます。

いくらスクラップしたからといって、車の登録が自動で消えることもなければ、自動車税の課税手続きが停止されることもありません。必ず「廃車手続き」とワンセットで考える必要があります。

スクラップにすべき車とは?

古い車

車をスクラップにしてしまうとその車には二度と乗ることができません。その意味でスクラップにするという決定は重い決定であるといえます。どのような車であればスクラップにすべきなのでしょうか?

修理が不可能

最初に挙げられるのは、車が故障したのに修理ができないという状態に陥った場合です。どれだけ大事に乗っていても車はいつかは故障します。しかし、製造終了から年月が経った車は部品が手に入らず、修理不能となることも。日本では車に関し、法律で部品を在庫しておかなくてはならない期間は10年と定められています。もちろん、自動車は家電などと違い耐久性や需要がありますので、10年経過したらもう修理もできないということのないように在庫はされています。また、そうなると、中古パーツやリビルト部品を探すということも可能です。

しかし、やはり何十年前の製造車に関してはそれらの部品もないということはあります。部品をオーダーメイドするという手がないことはないですが、かなりの金額が必要となり、よほど貴重な車か思い入れがある車でないと難しいでしょう。このため、修理不能な状態に陥った車は一般的にスクラップにせざるを得ません。

事故して再生不可能

上記同様、事故をして物理的に修復不可能、修復する費用が買い替えるよりも高いという場合もスクラップにしてしまったほうが正解です。一見、損傷がすくなくても、修理には部品代のほか技術料も発生します。そうすると修理が可能でも「経済的全損」と呼ばれる状況で、修理して乗るよりも同レベルの車に買い替えたほうが安いということが発生します。また、経済的全損でなくとも、事故で故障した場合に保険を使うと等級が下がるため、そこまで今の車に愛着がなければスクラップにするというケースもあり得ます。

走行距離が20万km以上、年数が20年以上

車に使われている部品は使用とともに劣化していくものであり、年月とともに故障していなくても交換が推奨されます。
たとえば、タイミングベルト、プラグコード、ブレーキホース、ラジエーターホース、ハブベアリングなどは10年で交換する必要があり、それなりの費用がかかるでしょう。

車の耐久性は年々向上しており、従来言われていたように10万km程度でスクラップにするのは早すぎます。一般財団法人自動車検査登録情報協会によると、令和2年3月末の軽自動車を除く乗用車の平均使用年数は13.51年だったそうです。走行距離なら20万km、年数なら20年といったところが1つの基準といえるかもしれません。

中古車として買い取ってもらうよりも高い

メーカーや車種によっては20万キロ以上走行していても海外で中古車として需要のある車はあります。もちろんそのような車はスクラップではなく中古車としての需要があり、中古車買取店でも買い取ってもらえるかもしれません。しかし、そのような車でない場合は、実際に海外に向けて輸出される車種でも、鉄やその他金属としてリサイクルされたり、スクラップにすると還付される還付金の合計額を比較すると、中古車として買い取ってもらうよりもスクラップとして買い取ってもらうほうが高いということが起こりえます。 そのような場合は、スクラップするほうが得策といえます。

車をスクラップにする3つの方法

車をスクラップするにはどのようにすればいいでしょうか?専門業者、販売店、自分で行う場合の大きく分けて3つの方法があります。

1.廃車買い取り業者にスクラップを依頼する

廃車買取業者は、その名の通り、廃車にする車を買い取ってくれる業者のことです。廃車だけでなく、スクラップ依頼も引き受けてくれます。

廃車買取業者のなかには無料で引き取ってくれる業者もありますし、場合によっては買取の形でお金がもらえることもあります。また、廃車の手続きも代行してくれますので、手軽に車をスクラップにすることができるでしょう。

弊社「廃車ひきとり110番」ではレッカー代も含めて原則無料の引き取りを実施しています。動かない車であっても引き取り可能です。買取価格に関しても他社に負けない価格に挑戦しますので、ぜひお問い合わせください。

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2.ディーラーなどの販売店に依頼する

車を販売しているディーラーでもスクラップの依頼が可能です。スクラップや廃車の手続きはディーラーがおこなってくれるため、手間が少なく楽な方法であるといえます。

ただ、ディーラーに依頼する場合は手数料がかかるのが一般的。レッカー代、解体費用、手続き代行費用が必要であり、お金を払ってスクラップしてもらうことになります。

3.自分で金属スクラップ工場へ持ち込む

スクラップにしたい車を自分で金属スクラップ工場へ持ち込むことも不可能ではありません。この場合、金属買取の代金がもらえることもあります。ただし、許認可によっては対応できない業者があるため、事前に調べることが必要なのと廃車の手続きを自分でおこなう手間もかかります。

なお、車の解体には許可が必要なので、自分で解体することは避けましょう。

車をスクラップする際の注意点

車をスクラップにする前に注意しておきたい点があります。これらを踏まえたうえでスクラップにのぞむようにしましょう。

中古車買取店で事前に見積もりをしてもらう

自分では価値がないと思っている車でも、実は中古車買取店では高く買い取ってもらえるかもしれません。走れる車であれば、とりあえず中古車買取店で見積もりをしてもらうのがおすすめです。

最近はネット上に一括で複数の業者から見積もりを取れるシステムもあります。そういったものをうまく活用して、効率よく見積もりをとるようにしましょう。そこで0円だとか数千円程度であれば廃車買取業者などに買い取ってもらうほうが良いということになります。

月割りの還付金に注意

廃車の際には支払い済みの自動車重量税などが還付されます。自動車重量税は月割りになっているため、基準日を超えると減少をすることに。スクラップをすると決めたらできるだけ早く手続きをおこなうのがおすすめです。

スクラップされた車のその後は?

スクラップにする車のなかには、長年愛用していて思い入れのあるものが少なくないでしょう。スクラップにされた車はその後どうなってしまうのでしょうか?決していきなりつぶして鉄の塊にしたり、ごみとして廃棄されたりするわけではなく、資源の有効活用と廃棄物の減少のために利用されるので安心してください。

状態の良い部品は中古パーツとして販売

まず、状態の良い部品に関しては取り外して中古パーツとして販売されます。このパーツは国内・海外で中古パーツとして販売されたり、リビルト部品のコアとして再生されたり、そのまま修理の際に交換部品として使用されたりするのです。

金属部分は再利用

アルミスクラップ

車の大部分は鉄、アルミ、銅などの金属でできていますが、これらはリサイクルされて別の製品として再利用が可能です。

一般社団法人日本鉄リサイクル工業会によると、2020年に市中で発生した鉄スクラップの取扱量は2,400万トンにものぼり、これは東京タワーに使われる鉄の5,912基分に相当します。

当然、リサイクルされた再生金属が使用されている車両もありますのでとして走る車もありますので、今も思い出の車が道路を走っていると思うとうれしいのではないでしょうか。

エアバッグは自動車製造業者に引き渡し

事故にあった際に命を守ってくれるエアバッグは、解体業者から自動車製造業者などに引き渡すことが義務付けられています。これは、爆発性のある部品であるために、安全に処理するには専門的な技術が必要なためです。

エアバッグは法律でリサイクルが義務付けられていますので、引き渡された後は適切に処理されて再利用されます。

フロン類は適切に処理

エアコンに使われているフロン類は、オゾン層を破壊したり地球温暖化の原因になったりするため、専門の業者が回収します。フロン類もリサイクルが義務付けられているため、回収後は再利用される流れです。

樹脂なども再利用

軽量化のためによく使われるようになっている樹脂やシートくずなど再生されない部材はシュレッダーダストと呼ばれ、基本的には埋め立て処分されます。

しかし、最近はシュレッダーダストを原材料に戻したり、固形燃料化したりしてリサイクルする方法もあり、廃棄されるごみを減らす努力がおこなわれているのです。

スクラップを考えているなら廃車ひきとり110番へ

スクラップをおこなうなら、手間も費用も少なくしたいものです。廃車ひきとり110番なら、廃車手続きを代行するうえに、自宅まで引きとり、さらにスクラップでも買い取りいたします。

もちろん、査定や廃車手続きはもちろん、レッカー代も含めた車の引き取りも原則無料です。

査定依頼は、電話はもちろん、1分で入力できるメールフォームや、電話番号入力不要のLINEからも可能です。日本全国どこでも対応しますので、お気軽にお問い合わせください。

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