アクセルとブレーキの踏み間違いに関する傾向
アクセルとブレーキの踏み間違いは「高齢者が起こすもの」というイメージが強いですが、実際には年代を問わず起こり得る事故です。
特に、運転環境や心理状態が重なることで、普段慎重な人でも踏み間違いが発生してしまうことがあります。

ペダルの使い分けが必要な「駐車場」で起こるケース多い
踏み間違い事故が特に多い場所は「駐車場」です。
駐車場では、前進・後退を繰り返すため、アクセルとブレーキを頻繁に踏み替える必要があります。
この“細かい操作の連続”が混乱を招き、意図せずアクセルを強く踏み込んでしまうケースが少なくありません。
さらに、駐車場には次のような特性があります。
- スペースが狭く、車両の出入りが多い
- バック時に体をひねる動作が多く、足元の位置がずれやすい
- 「早く停めなきゃ」と焦りやすい環境
こうした状況が重なると、ペダル操作を誤るリスクが高まります。
そのため、踏み間違い事故の統計でも、駐車場が突出して多い結果となっています。
40代以下の若年層も実は多い
ニュースでは高齢者の踏み間違い事故が取り上げられることが多いため、「若い世代は関係ない」と思われがちです。
しかし、実際の事故データを見ると40代以下のドライバーによる踏み間違い事故も決して少なくありません。
踏み間違いが起こりやすい理由は、年代ではなく次のような「状況・心理」にあります。
- 渋滞や混雑によるストレスで判断が乱れる
- 急いでいる、気が散っているなど集中力が低下している
- AT車に慣れすぎて操作が無意識になっている
つまり、若い世代でも「条件が重なれば誰にでも起こり得る事故」であるということです。
「自分は大丈夫」と油断せず、日頃から正しいペダル操作を意識することが重要です。
アクセルとブレーキの踏み間違いが起きる3つの理由
踏み間違い事故は「注意不足」だけが原因ではありません。
実際には、運転中の姿勢や状況、心理状態など、さまざまな要因が重なることで発生します。
ここでは、踏み間違いが起こりやすくなる代表的な3つの理由を詳しく解説します。
1.「ひねり」の動作で足の位置がずれる
バック駐車などで後方を確認する際、人は無意識に身体をひねって視界を確保しようとします。
この“ひねり動作”によって、足元の位置がわずかにずれ、ブレーキに置いていたつもりの足がアクセル側に寄ってしまうことがあります。
特に以下のような場面でずれが起きやすくなります。
- 体を大きくひねって後方確認するとき
- 車内スペースが狭く、姿勢が固定しにくいとき
- ペダル位置を感覚で覚えているとき
この“足のわずかなズレ”が、大きな事故に繋がってしまうことがあるため、注意が必要です。
2.周囲の状況によるあせり
運転中は、周囲の環境が常に変化します。
人や自転車の急な飛び出し、天候の悪化、視界不良など、予想外の事態が起きると、瞬間的な焦りから判断を誤ってしまうことがあります。
焦りが起こる典型例としては以下があります。
- 人や動物の飛び出しで急ブレーキが必要になった瞬間
- 狭い路地で対向車を避けようとしたとき
- 雨・雪などで視界が悪い状況
焦りは冷静な判断を奪うため、「ブレーキを踏んだつもりなのに、実はアクセルを踏んでいた」という状況が生まれやすくなります。

3.頻繁なペダルの踏み変え
渋滞中や駐車場内の低速走行では、ブレーキとアクセルを頻繁に踏み替える必要があります。
この“ペダル操作の連続”が混乱を引き起こし、ペダルの踏み間違いを誘発する大きな原因になります。
特に無意識に操作していると、どちらのペダルに足を置いているのか分からなくなることもあります。
また、次のような状況でも踏み換えミスが起こりやすくなります。
- 渋滞でのストップ&ゴーを繰り返しているとき
- 駐車場内で細かく切り返しているとき
- 疲労や集中力低下で操作が雑になっているとき
踏み間違いを未然に防ぐためには、ペダルを丁寧に踏む意識や、落ち着いた運転環境づくりが非常に重要です。
踏み間違いを起こさないために意識すべき4つのポイント
踏み間違い事故は、日頃の運転姿勢や習慣を見直すことで大きく減らせます。
ここでは、今日から実践できる4つのポイントを分かりやすく解説します。
1.右足をブレーキペダルにまっすぐ置く
運転中は、右足の基本位置を「ブレーキペダルの正面」に固定する意識が大切です。
足の付け根からまっすぐ下ろし、ブレーキ側を起点にして足先だけをアクセルに移動するように動かすと、踏み間違いのリスクが大きく下がります。
特に意識したいポイントは以下の通りです。
- 右足は常にブレーキ側に寄せておく
- アクセルは“ひねる”動作で踏み込むのではなく“足先だけ”を動かす
- 運転姿勢が崩れて足が外側に流れないよう、シート位置も適切に調整する
正しい足の位置を習慣化すると、ペダルの位置感覚が安定し、操作ミスを防ぎやすくなります。

2.クリープ走行を利用する
AT車には、アクセルを踏まなくてもゆっくり動き出す「クリープ現象」があります。
このクリープを利用して発進することで、最初からアクセルを踏み込む必要がなくなり、踏み間違い事故の大幅な予防につながります。
活用のポイント
- 駐車場や渋滞では、まずクリープで車を少し動かす
- アクセルを踏むタイミングを遅らせることで操作に余裕が生まれる
- 急加速の防止にも効果的
「発進=アクセルを踏む」という癖をやめるだけで、踏み間違いのリスクは大幅に軽減できます。
3.床に踵を乗せてペダルの操作を行う
かかと(踵)を床に置いたまま操作することで、足の軌道が安定し、どのペダルを踏んでいるかを感覚的に把握しやすくなります。
逆に踵が浮いた状態だと足全体が不安定になり、誤って隣のペダルに触れやすくなるため要注意です。
この方法には次のようなメリットがあります
- ペダルの位置感覚が安定する
- 細かな加減速がしやすくなる
- 足が横にぶれにくくなる
運転姿勢やシート位置を調整し、踵が自然に床につく姿勢を確保しておきましょう。
4.運転だけに集中する
踏み間違いの背景には、操作と無関係なことに意識を取られているケースも少なくありません。
スマホの着信、カーナビ操作、同乗者との会話など、わずかな注意散漫が大きな事故につながります。
集中力を保つための対策
- ドライブモードを設定し、スマホ通知をオフにする
- 必要なナビ設定は出発前に済ませる
- 疲労時や眠気があるときは休憩を優先する
運転は「ながら作業」が最も危険です。
運転操作にのみ集中できる環境を整えることで、踏み間違いを確実に防ぎやすくなります。
踏み間違いを物理的に防いでくれる3つの対策
1.運転に適したフロアマットや靴を利用
ペダル操作のしやすさは、実は足元の環境で大きく変わります。
厚みのあるフロアマットや滑りやすい靴だと、足がペダルに引っかかったり、
正確にペダルに乗せられなかったりして踏み間違いの原因になります。
特に以下の点を意識すると安全性が向上します。
・純正または固定用フック付きのフロアマットを使う
・かかとが安定するスニーカーなど運転向きの靴を選ぶ
・厚底・サンダル・スリッパは避ける
ちょっとした環境改善でも、ペダル操作の安定感が大きく変わります。
2.後付けできるペダル踏み間違い防止アイテムを活用
最近は後付けできる踏み間違い防止装置が増えており、アクセル全開の誤操作を検知して
自動的に加速を抑えてくれるものや、障害物を検知してブレーキをかけてくれるタイプもあります。
代表的なアイテムには、
・急加速を制限するアクセル制御装置
・前方センサー付きの自動ブレーキ補助装置
などがあり、比較的手頃な価格で導入できます。
車を買い替えずに安全性能を高めたい人にとって、有力な選択肢です。

3.踏み間違い防止装置の装着車への乗り換え
最新の車には「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」が標準装備されていることが多く、
アクセルとブレーキを誤って踏んでも、急発進を自動的に防いでくれます。
特に駐車場での低速域に強く、
・前方または後方の障害物検知
・急アクセルの制御
・自動ブレーキの作動
など複数の安全機能がセットで働くため、誤操作の事故を大きく減らせます。
走行距離が多くなってきた車や、これから長く安全に乗りたい人は、
こうした安全機能が充実した車に乗り換えることで、さらに安心して運転できます。
踏み間違い防止装備のついた車や装置の購入に利用できる補助金
各自治体が補助する独自の補助金
踏み間違い防止装置の後付けや、安全装備が搭載された車への買い替えに対して、
自治体が独自の補助金制度を設けている場合があります。
対象となる主なケースとしては、
・急加速抑制装置などの後付け安全装備の導入
・踏み間違い防止機能を備えた車の購入
などがあり、自治体によって補助額や条件が大きく異なります。
ただし、制度の有無や内容は地域ごとに毎年度変わるため、
最新の補助金はお住まいの自治体の公式サイトや窓口で確認する必要があります。
確実な最新情報を得るには自治体の案内が最も信頼できます。
サポカーに買い替える際は、今の車を売却しよう。
踏み間違い防止装置が標準搭載された「サポカー」へ買い替えるなら、
今乗っている車を売却して購入費用の足しにするのがおすすめです。
参考コラム:車を売りたい!高く売るためのコツや売却方法をご紹介
廃車同然の車でも、リサイクルパーツの価値があるため買取できるケースが多く、
動かない車でも引き取りしてもらえる場合があります。
安全性を高めつつ、お得に買い替えを進めたい方は、今の車の価値を一度査定してもらうと良いでしょう。
年式が古い車の場合、ほとんど値段がつかない場合も考えられるでしょう。その場合は廃車も検討してみてください。
もし廃車にするなら、手間も費用はできるだけ少なくしたいものです。
廃車ひきとり110番では廃車手続きを代行するうえに、古いお車でも買い取りいたします。もちろん、査定や廃車手続きはもちろん、レッカー代も含めた車の引き取りも原則無料です。日本全国どこでも対応しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。








