ハイブリッド車が受けられる3つの税金優遇
2026年現在、ハイブリッド車(HEV)を取り巻く税制は大きな転換期を迎えています。
地球温暖化対策の一環として、燃費性能に優れたハイブリッド車には「重量税」「自動車税」「購入時の税金」の3段階で強力な優遇措置が用意されています。
特に2026年度の税制改正により、制度の延長や一部廃止が決まっているため、最新の情報を把握しておくことが賢いカーライフの第一歩となります。

①自動車重量税の「エコカー減税」:延長ルールと免税条件
車検時に支払う「自動車重量税」を減免するエコカー減税は、2026年4月末まで現行の枠組みが継続されます。ただし、ハイブリッド車に関しては2025年5月から減税基準が引き上げられており、以前よりも高い燃費性能が求められるようになっています。
| 車種・性能 | 2026年4月までの減税率 |
|---|---|
| プラグインハイブリッド(PHEV) | 免税(100%減税)※初回継続車検も対象 |
| HEV(2030年度基準90%達成) | 免税(100%減税) |
| HEV(2030年度基準80%達成) | 50%減税 |
| HEV(2030年度基準70%達成) | 25%減税 |
2026年5月以降もエコカー減税の2年延長が決定しましたが、基準はさらに厳格化される方針です。
「今の愛車が免税対象かどうか」をチェックすることは、売却時期を検討する上でも重要なポイントです。
②環境性能割:燃費性能に応じて購入時の税金が「非課税」に
「環境性能割」とは、自動車を取得した際に課される税金(旧:自動車取得税の代わり)です。
燃費が良いほど税率が下がる仕組みで、ハイブリッド車は多くの場合「非課税」の恩恵を受けています。
注目のトピック:2026年3月末での制度廃止
2026年度税制改正大綱により、この環境性能割は2026年3月末をもって恒久的に廃止される方針となりました。これにより、2026年4月以降に車を購入・取得する場合、環境性能にかかわらずこの税負担はなくなります。
- 2026年3月まで:燃費基準の達成度に応じて0〜3%課税(ハイブリッドの多くは0〜1%)。
- 2026年4月以降:全車種において環境性能割は「廃止(負担なし)」。
中古車を取得する場合も50万円以上の車両価格があれば課税対象となっていましたが、4月以降は中古ハイブリッド車の乗り換えコストがさらに下がることになります。
③【注意】グリーン化特例は「プラグインハイブリッド(PHEV)」が主役に
自動車税(種別割)を翌年度分のみ軽減する「グリーン化特例」ですが、2026年現在、一般的なハイブリッド車(HEV)は対象外となっている点に注意が必要です。この制度の主な対象は、さらに環境負荷の低い「次世代自動車」へとシフトしています。

現在の軽減対象(概ね75%軽減)
- プラグインハイブリッド自動車(PHEV)
- 電気自動車(BEV)
- 燃料電池自動車(FCV)
- 天然ガス自動車(2018年排出ガス規制適合)
つまり、通常のハイブリッド車(プリウスのHEVモデルなど)を購入しても、翌年の自動車税が75%安くなるわけではありません。
税制メリットをフル活用して「維持費を極限まで下げたい」と考えるなら、PHEV(コンセントで充電できるタイプ)も選択肢に入れる必要があります。
長く乗るほど差が出る!ハイブリッド車だけの「13年超え重課なし」とは
日本の自動車税制には「古い車ほど税金が高くなる」という仕組みがあります。具体的には新車登録から13年が経過したタイミングで増税(重課)されますが、実はハイブリッド車はこの増税ルールの対象外であることをご存じでしょうか?
2026年現在、2013年前後に登録された初期のヒットモデル(30系プリウスやアクアなど)が続々と13年超えを迎えていますが、税制面では圧倒的な優位性を保っています。
ガソリン車は13年で約15%増税。ハイブリッドが「重課対象外」の理由
一般的なガソリン車は、新車登録から13年が経過すると、環境負荷が高いとみなされて自動車税が概ね15%、重量税が約40%〜50%も加算されます。しかし、ハイブリッド車は「環境性能に優れた車両」として、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)と同様に、何年経過しても重課(増税)が適用されません。
| 車種(2.0Lクラス例) | 12年目までの自動車税 | 13年目以降の自動車税 |
|---|---|---|
| ガソリン車 | 39,500円 | 45,400円(増税) |
| ハイブリッド車 | 39,500円 | 39,500円(据え置き) |
※2019年9月30日以前に登録された車両の税額例です。
この差は1年で見れば数千円ですが、重量税の増税分も合わせると、長く乗り続けるほど万単位のコスト差となって現れます。「古いから」という理由だけで高い税金を払わなくて済むのは、ハイブリッド車オーナーだけの特権です。
古いハイブリッド車が中古車市場や廃車買取で高く評価される秘密
「13年超えでも税金が上がらない」という事実は、その車の資産価値(リセールバリュー)にも直結します。
中古車を買うユーザーにとって、維持費が安い13年超えのハイブリッド車は非常に魅力的な選択肢となるため、ガソリン車よりも相場が下がりにくい傾向にあります。
また、万が一動かなくなって廃車にする際も、ハイブリッド車には高い価値が残ります。
- 中古パーツとしての需要:高価なハイブリッドシステム(モーターやインバーター)は部品としての価値が高い。
- 資源としての価値:バッテリー等に含まれる希少金属(レアメタル)が高値で取引される。
- 海外輸出ルート:税金が安く壊れにくい日本産の古いハイブリッド車は、海外で「最も売れる車」の一つ。
このように、税制上の優遇があることで「最後まで価値が残りやすい」のがハイブリッド車の大きな特徴です。もし13年を超えたハイブリッド車の処分を迷っているなら、税金が上がる心配がない今のうちに、一度その「隠れた価値」を査定してみることをおすすめします。

【実額シミュレーション】20年間でかかる税金はガソリン車といくら違う?
「ハイブリッド車は車両価格が高いけれど、税金で元が取れるの?」というのは多くの方が抱く疑問です。
単年で見ると数千円から数万円の差ですが、10年、20年と乗り続けるとその差は無視できない金額になります。
最も普及している「排気量2,000cc・車両重量1.5トン超2.0トン以下」の乗用車を例に、新車から20年間乗り続けた場合の税金総額をシミュレーションしました。
排気量2,000ccクラスで比較する「毎年の自動車税」の累計差
自動車税は、ガソリン車の場合13年を超えると重課(増税)されますが、ハイブリッド車は据え置かれます。また、2019年10月の税制改正により、新車登録時期によって基本税率が異なる点も踏まえて比較します。
| 期間 | ガソリン車(2.0L) | ハイブリッド車(2.0L) |
|---|---|---|
| 1〜12年目(合計) | 474,000円 | 474,000円 |
| 13〜20年目(合計) | 363,200円 (年45,400円に増税) |
316,000円 (年39,500円のまま) |
| 20年間トータル | 837,200円 | 790,000円 |
※2019年9月以前に登録された車両(旧税率39,500円)を基準とした試算です。自動車税だけで、20年間で47,200円の差が生まれます。
車検ごとに重くのしかかる「重量税」の負担額を比較
実は、自動車税以上に差が開くのが「自動車重量税」です。
エコカー対象のハイブリッド車は長期間一律の低税率が適用されますが、ガソリン車は13年、18年と経過するごとに段階的に大幅増税されます。
| 車検のタイミング | ガソリン車(1.5-2.0t) | ハイブリッド車(エコカー) |
|---|---|---|
| 13年未満(2年ごと) | 32,800円 | 20,000円 |
| 13年〜17年(2年ごと) | 45,600円 | 20,000円 |
| 18年以降(2年ごと) | 50,400円 | 20,000円 |
20年間(車検9回分、新車時除く)の重量税累計を比較すると、ガソリン車が約33万円なのに対し、ハイブリッド車は約18万円。重量税だけで約15万円もの差がつきます。
シミュレーションのまとめ
自動車税と重量税を合わせると、20年間で約20万円もの維持費の差が発生します。ハイブリッド車は「燃費」だけでなく、こうした「目に見えにくい税金の重課」を回避できるという点でも、長く乗るほど経済的なメリットが大きくなるのです。
税金が安くても要注意!ハイブリッド車特有の維持費リスクと損益分岐点
ハイブリッド車は税制面で非常に優遇されていますが、長く乗り続ける上で避けて通れないのが「ハイブリッドバッテリー(駆動用電池)」の寿命問題です。2026年現在、初期型の人気モデルが続々とこの問題に直面しており、「税金で得した分が、一度の修理で吹き飛んでしまう」というケースも少なくありません。

駆動用バッテリーの寿命と「高額修理代」が税金メリットを打ち消す?
ハイブリッド車には、通常のエンジン車と同じ「補機バッテリー」とは別に、走行のための「駆動用バッテリー」が搭載されています。
このバッテリーの寿命は一般的に「10年または15万〜20万キロ」が目安とされています。
もし故障して交換が必要になった場合、費用の目安は以下の通りです。
- ディーラーでの新品交換:15万円〜30万円以上(車種による)
- リビルト品(再生品)での交換:10万円〜15万円前後
シミュレーションした通り、20年間でガソリン車より安くなる税金は約20万円でした。つまり、一度バッテリー交換を行うだけで、長年積み上げてきた税金面の節約メリットはほぼ相殺されてしまう計算になります。さらに、インバーターなどの周辺機器が故障すれば、修理代はさらに跳ね上がります。
「修理して乗る」か「廃車にして還付金+買取金を受け取る」かの判断基準
高額な修理見積もりが出た時、そのまま直すべきか、それとも手放すべきか。
その判断基準は「修理代が車の時価(現在の価値)を超えていないか」にあります。特に13年を超えたハイブリッド車の場合、以下の損得勘定を冷静に行う必要があります。
廃車を選んだ方がお得になるケース
- 修理代が15万円を超える:その15万円を次の車の頭金にした方が合理的。
- 車検が1年以上残っている:廃車にすることで重量税や自賠責保険の還付金が多く戻る。
- 走行距離が15万キロを超えている:バッテリーを直しても、次はエンジンや足回りのガタが来るリスクが高い。
ハイブリッド車は、たとえバッテリーが故障して動かない状態であっても、希少金属(レアメタル)や輸出用パーツとしての価値があるため、廃車買取で高値がつく可能性が非常に高いのが特徴です。
「税金が安いから」と無理に高額な修理を繰り返すよりも、還付金と買取金を賢く受け取って新しい車へ乗り換えることが、現在の「損切り」と言えるでしょう。
ハイブリッド車の税金・維持費に関するよくある質問(Q&A)
ハイブリッド車を長く所有している方や、これから中古車として購入・売却を検討している方からよく寄せられる質問をまとめました。
13年超えの中古ハイブリッド車を個人売買しても減税は続く?
結論から言うと、減税(重課なし)のメリットは車そのものに紐付いているため、持ち主が変わっても継続されます。
自動車税や重量税の重課(増税)がかからないのは、その車両が「エコカー」としての燃費基準をクリアしているからであり、中古車として個人間で譲渡されたり、中古車店で購入したりしても、その恩恵が消えることはありません。
注意点
ただし、2026年3月末までに50万円以上の価格で個人売買(または購入)を行う場合は「環境性能割」が課税されます。
2026年4月以降は制度自体が廃止されるため、取得時の税負担は完全になくなります。古いハイブリッド車は維持費が安いため、個人売買市場でも依然として高い人気を誇っています。
バッテリーが故障して動かなくなった車でも、自動車税は戻ってくる?
はい、車の故障状態にかかわらず、自動車税の還付は受けられます。
自動車税の還付は「車が動くかどうか」ではなく、「抹消手続き(廃車手続き)」が完了したかどうかで決まるためです。
バッテリーが故障して放置している状態でも、速やかに廃車手続きを行えば、支払った税金のうち未経過分が月割りで戻ってきます。
| 状況 | 自動車税の還付 | 重量税・自賠責の還付 |
|---|---|---|
| バッテリー故障・不動 | 戻ってくる | 戻ってくる |
| 事故で走行不能 | 戻ってくる | 戻ってくる |
ポイント:還付を受けるには3月31日までに手続きを完了させる必要があります。特に動かないハイブリッド車の場合、レッカーの手配等に時間がかかるため、早めの相談が重要です。
事故で大破したハイブリッド車でも「エコカー」として価値がある?
事故で車としての形を留めていなくても、ハイブリッド車ならではの「資源としての価値」は非常に高いままです。
たとえ「エコカー減税」などの税制優遇が受けられる状態ではなくなった(走れなくなった)としても、車両に含まれるモーターやインバーター、高電圧バッテリーには、ニッケルやコバルト、レアアースといった希少金属が豊富に含まれています。
2026年現在、世界的な資源価格の高騰により、これらのリサイクル価値はかつてないほど高まっています。一般的なガソリン車がスクラップ価格で取引されるのに対し、ハイブリッド車は「都市鉱山」としての価値があるため、大破していても「0円以上の買取」が期待できるのです。
まとめ:ハイブリッド車の税制メリットを最大限に活かして手放す方法
ハイブリッド車は、新車購入時から13年を超えた後まで、ガソリン車にはない数多くの税制メリットを享受できる素晴らしい選択肢です。特に「13年経過しても自動車税・重量税が増税されない」という点は、長く乗り続けるオーナーにとって最大の防衛策となります。
しかし、一方で「高額なバッテリー修理代」や「最新の燃費基準への対応」など、市場環境ならではの課題も無視できません。
税金で得をした分を、故障による高額出費で相殺してしまわないよう、賢い「出口戦略」を持つことが重要です。

税金が上がる前に!古いハイブリッド車の「本当の価値」を確認しよう
もしあなたが古いガソリン車からハイブリッド車への乗り換えを検討していたり、今乗っているハイブリッド車が故障して「直すべきか廃車にすべきか」迷っているなら、まずは年度末の税金が発生する前に動くことをおすすめします。
- ガソリン車の方:13年超えの重課で損をする前に、税金の安いハイブリッド車への乗り換え資金を確保しましょう。
- ハイブリッド車の方:バッテリー故障等で価値が下がりきる前に、還付金と買取金を最大化できるタイミングで査定を受けましょう。
3月31日までに廃車手続きを完了させれば、翌年度の自動車税をまるごと節約できます。特に1月〜3月は廃車買取相場も活発になるため、今の愛車が「いくらで売れるか」を知っておくだけでも、大きなメリットがあります。
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