動かすことができない車は所持しているだけで税金や駐車場の代金などがかかるため、できるだけ早く処分したほうがよいです。しかしながら、引取にお金や手間がかかるのではないかと二の足を踏むこともあるでしょう。実は正しく引取先を選べば、少ない手間のみでお金がもらえることもあります。そんな不動車の引取について解説しましょう。
3種類ある不動車の定義
不動車と一口にいっても、動かない原因はいろいろあります。ここでは3種類に分けて解説しましょう。
故障によって動かない車
1つ目が故障しているために動かない車です。ここでの「動かない」には物理的に動かない車も含まれますが、故障が整備不良とみなされるために法律上動かせないというものも含まれます。
たとえばブレーキ、ブレーキランプ、ウインカー、テールランプ、マフラー、ヘッドライトといったものが挙げられるでしょう。
ものによっては修理費用が高額になるため、修理をためらっている方もいるかもしれません。
エンジンがかからない車
2つ目がエンジンがかからない車です。この場合は物理的に動かせないケースといえます。
しばらく車を放置しておいたらエンジンがかからなくなるという場合もあるため、もしエンジンをしばらくかけていない車があれば定期的に試したほうがいいかもしれません。
エンジンがかからない原因としては、エンジン事態の故障以外にもガス欠、バッテリーが上がっている、セルモーターの故障、オルタネーターの故障などが考えられ、やはり修理費用が高額になるケースも存在するのです。
車検が切れていて動かせない車
3つ目は車自体の状態とは関係なく、車検が切れているために動かせないケースです。この場合、法律上公道を走ることができません。
車検の更新をすれば再び動かせるのですが、保管場所から行動に出た時点で法律違反となりますので、仮ナンバーを取得するかレッカーサービスなどを利用する必要があります。
不動車を所持し続けるデメリット
不動車を所持し続けるとさまざまなデメリットがあります。特に金銭面でのデメリットが大きいので注意してください。
税金や駐車場代などがかかり続ける
最初のデメリットは、たとえ車を動かさなくても維持費はかかり続けるという点です。
税金や駐車場代は動くか動かないかにかかわらず必要になりますので、長く放置すればするほど多くのお金を支払わなくてはならないでしょう。
使っていないのにお金を払わなくてはならないのはもったいないため、早めの対処がおすすめです。
時間がたつほど修理費用が高くなる
2つ目は、放置すればするほど修理費用が高くなる可能性があるという点です。
車のような機械は定期的に動かさないと、エンジンやトランスミッションなどの潤滑油が流れ落ちたり、タイヤの1点に荷重がかかり続けることで変形したりと、さまざまな悪影響が出ます。
このため、動かなくなった当初であればかんたんな修理で直せていたのに、時間がたったら修理費用が高額になるということが起きえます。
修理はできるだけ早くおこなったほうがよいでしょう。
車上荒らしにあいやすい
不動車を長期間放置すると、誰もその車を管理していないと思われ、車上荒らしの被害にあいやすくなります。
車両荒らしにあうのは高級車だけではありません。パーツ取りを目的としたり、犯罪や暴走に使うために車ごと盗まれたりすることがあります。
特に自宅から離れた場所に不動車を置いている場合は注意しましょう。
不法投棄とみなされることも
不動車を別の場所に移動して放置すると不法投棄とみなされる場合があります。
この場合、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられますので注意してください。
特に自動車税や駐車場代を支払いたくないために移動して放置すると悪質と判断される可能性があります。
不動車の処分方法
不動車は修理するなどして再び運転できる状態にできればベストなのですが、修理費用が高額になりすぎたり、車に乗る予定がなかったりする場合は処分したほうがよいかもしれません。不動車の処分方法を3つご紹介します。
中古車買取業者への売却
1つ目は中古車買取業者への売却です。売却といっても不動車の場合は査定額がつかないこともあり、廃車手続きを無料でやってくれるだけになることもあるでしょう。
不動車の買取を専門にしている業者もあるため、車の状態が悪い場合はそのような業者のほうがより高い査定額を提示してくれるかもしれません。
廃車引取業者への引取依頼
廃車引取業者へ引取依頼をするのも1つの手です。
廃車引取業者のなかには不動車のレッカー代が無料だったり、支払い済みの税金の還付をおこなってくれたりするところもあります。
また、単なる引取ではなく、不動車であっても買取をおこなってくれる場合もあり、お金を支払うどころかもらえることもあるでしょう。
廃車手続きの代行もおこなってくれるため、手間が少なくて済むのもうれしいポイントです。
自力で廃車手続きをおこなう
不動車の廃車手続きを自分でおこなうことも可能です。
この場合、永久抹消登録をおこなうために車の解体が必要になるため、解体業者に引き取ってもらうことになります。
また、手続きは普通自動車であれば運輸支局、軽自動車であれば軽自動車検査協会でおこなう必要があるなど、何かと手間がかかるでしょう。
なぜ廃車引取業者は不動車を買い取るのか
一見価値がなさそうに見える不動車を廃車引取業者が買い取るのには理由があります。一般的な中古車買取業者ではできないような工夫によって買取を実現しているのです。
修理して走行可能な状態にできるものも
一口に不動車といってもその状態は千差万別です。なかにはちょっとした修理で動くようになるものや、ほかの不動車からのパーツ移植で動くようになるような車もあります。
このため、廃車引取業者は修理してそのまま販売することで利益を出すことができるのです。
海外への販路を持っている
廃車引取業者のなかには海外への販路を持っているところがあります。
日本では整備不良とみなされるような状態の不動車でも、海外なら使用可能な場合があり、また、日本車は海外で人気が高く年式や走行距離、傷をあまり気にせず買い取る人が多いのです。
このため引き取った不動車を修理し、ロシアや東南アジア、アフリカなどの地域に輸出することで利益を出せるのです。
パーツや金属資源としての販路を持っている
修理すらできない不動車であっても、パーツあるいは金属資源としてみれば価値があります。
廃車引取業者は修理できない不動車の場合、解体してパーツ単位で売却したり、スクラップにして金属資源として売却したりすることが可能です。
このように廃車引き取り業者は決してボランティアでやっているのではなく、利益が出るからこそ不動車を引き取っていますので安心して依頼できます。
廃車引取業者を選ぶポイント
世の中には数多くの廃車引取業者が存在しますが、そのなかから自分にあった業者を選ぶポイントを解説します。
レッカー費用が無料か
不動車を処分する際の最大の問題が置いている場所から自走できないという点です。このため、引き取りの際はレッカー移動が必要になります。
レッカー移動の費用は、JAFの場合距離にかかわらず1万円以上必要で、さらに距離に応じて牽引料が必要です。
このように高額になりがちなレッカー費用が無料かどうかは、不動車の廃車引取業者を選ぶ上で重要なポイントといえるでしょう。
還付金に対する説明があるか
自動車税や自動車重量税は前払いのため、車を廃車にした場合は残りの期間分の税金が還付されます。
しかしながら、すべての廃車引取業者や中古車買取業者が還付金を納付者に戻してくれるわけではなく、なかには還付金の存在を明確にせずに取引をおこなうところがあるのが実情です。
このため、見積もりの際に還付金に対する説明があるか、明細のなかに還付金がきちんと独立した項目として掲載されているかをしっかりとチェックするようにしてください。
認可のあるリサイクル工場を持っているか
高い査定額を期待するなら、認可のあるリサイクル工場を持っているかどうかがポイントになります。
車を解体するには認可済みのリサイクル工場が必要であり、これを持っていない廃車引取業者は他社への依頼のために余計な経費が発生するでしょう。
認可済みのリサイクル工場を持っていれば、浮いた経費を査定額に反映してくれるかもしれません。
ただ、異常に高い査定額の場合は注意が必要です。後から査定額を下げてくる場合もあるため、契約後に査定額が変わらないことを保証している業者の利用をおすすめします。
見積もりがかんたんに取れるか
廃車引取業者への依頼前にまず見積もりを取るかと思いますが、見積もりがかんたんに取れるかどうかも重要なポイントです。
見積もりに手間がかかるとストレスが生まれますし、不動車の処分を面倒に感じてしまいます。
ネットでの見積もり依頼が可能なのはもちろん、LINEで見積もりを取れる業者もありますので、そのような業者を選べばより少ない手間で見積もりが取れるでしょう。
不動車の買取は廃車ひきとり110番がおすすめ
数ある廃車引取業者のなかでも、不動車の処分を依頼するなら「廃車ひきとり110番」にお任せください。
先述の廃車引取業者選びのポイントについては、
- レッカー代が無料(一部離島を除く)
- 還付金を還付
- グループ会社に工場あり
- 契約後の査定額減額は一切なし
- LINEやメールフォームでの見積もりに対応
とすべてしっかりと対応しています。
買取実績についても、1,000円以上での実績が90%以上、0円以上なら99%と、多くのケースで処分ではなく買取をおこなっています(2021年7月〜2022年6月集計)。
ホームページ上で買取査定額アップキャンペーンをおこなっていることもありますので、ぜひチェックしてみてください。
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