1. お車ユーザーの豆知識

車がパンクしたときの対処法は?修理方法や原因、予防法を解説!

タイヤのパンク
目次
  1. 1. 車にこんな症状が出たらパンクかも
    1. 1.1 ハンドルが取られる・重くなる
    2. 1.2 異常な振動を感じる
    3. 1.3 異常な音が聞こえる
    4. 1.4 タイヤがぺちゃんこ・見た目が変
    5. 1.5 燃費が急に悪くなった
  2. 2. タイヤがパンクしたときの対処方法・流れ
    1. 2.1 スピードを落として安全な場所に停車
    2. 2.2 パンク箇所を確認
    3. 2.3 応急処置をする
    4. 2.4 スペアタイヤに交換する
  3. 3. パンクしたときにやってはいけないこと3つ
    1. 3.1 そのまま走行する
    2. 3.2 刺さっている釘などを抜く
    3. 3.3 高速道路でタイヤを交換してしまう
  4. 4. パンクしたまま走行した場合のリスク
    1. 4.1 制動距離が長くなり事故につながりやすくなる
    2. 4.2 挙動が不安定になり事故につながりやすくなる
    3. 4.3 ホイールリムで走行することで車にダメージが入る
    4. 4.4 車両火災を起こす可能性がある
  5. 5. タイヤがパンクした時の修理・交換の見極め方
    1. 5.1 修理で済むケース
    2. 5.2 交換が必要になるケース
  6. 6. 車のパンク修理を依頼できる場所
    1. 6.1 ガソリンスタンド
    2. 6.2 カーディーラー
    3. 6.3 タイヤ専門店
    4. 6.4 整備工場
  7. 7. 車のパンクは自動車保険の補償対象になるか
    1. 7.1 基本的には対象にならない
    2. 7.2 対象になる場合
  8. 8. タイヤがパンクしてしまう原因
    1. 8.1 ホイールの変形や空気圧の異常
    2. 8.2 異物が刺さる
  9. 9. タイヤのパンク修理、いくらかかる?
    1. 9.1 パンク修理の費用と時間の目安
    2. 9.2 パンク修理にかかる時間
    3. 9.3 こんなパンクは修理できない?
    4. 9.4 もし修理ができないなら…タイヤ交換 or 廃車も視野に?
  10. 10. 自分で修理するなら「パンク修理剤」がおすすめ
    1. 10.1 パンク修理剤とは?
    2. 10.2 修理剤の使い方
    3. 10.3 修理剤を使うメリット・デメリット
  11. 11. タイヤパンクの予防方法
    1. 11.1 タイヤの寿命を確認しておく
    2. 11.2 走行距離で交換目安を考える
    3. 11.3 ローテーションをする
    4. 11.4 空気圧をチェックする
  12. 12. タイヤのパンクを未然に防ぐチェックポイント
  13. 13. 修理費用が高額なら廃車にする手も

急な車のパンクは誰にでも起こりうるものです。そんなときにはあわてず、冷静に対処したいもの。ただ、車のパンクを何度も経験したような方は少ないでしょうし、初めての経験では誰しも冷静ではいられなくなるかもしれません。この記事ではパンクが疑われる症状や対処法などを解説します。いざというときのために覚えておくと役に立つかもしれませんよ。

車にこんな症状が出たらパンクかも

タイヤパンク
車を運転している最中はタイヤの状態が見えないので、パンクしているかどうかの判断は難しいといえます。また、パンクを何度も経験した方は少ないでしょうから、何が起こったかわからずパニックになるかもしれません。ここでは、パンクが起こったときに見られる症状を3つご紹介します。このような症状を感じたらパンクを疑ってください。

ハンドルが取られる・重くなる

通常、タイヤが左右で高さなどのバランスがとれているからこそ車はまっすぐ進ます。しかしながら、タイヤパンクすると、そのバランスが崩れるため、ハンドルがどちらかの方向に取られるような感覚になるでしょう。
「ハンドルが急に重くなった…」「まっすぐ走ってるつもりなのに片方に寄る」

タイヤの空気が抜けているサイン!

異常な振動を感じる

タイヤには、地面からの振動に対して緩衝材として働くという役割があります。パンクするとその役割を果たせなくなり、振動をダイレクトに感じることになります。その結果、通常とは違う、異常な振動を運転中に感じることになるでしょう。

走行中に「バタバタ」「ゴトゴト」と異音がする

タイヤに異物が刺さっていたり、すでに空気が抜けてタイヤが変形している可能性があります。

「ちょっと音がするけど大丈夫かな?」とそのまま走ると、タイヤがバーストする危険も!

異常な音が聞こえる

タイヤがパンクすると、空気が抜けた分車高が低くなります。

すると、ホイールや車体の一部が路面と接触し、それが異常音として耳に入るかもしれません。

タイヤがぺちゃんこ・見た目が変

明らかにへこんでいる、潰れている なら、すでに空気が抜けている証拠。
特に長時間駐車したあとに確認すると、 一気に空気が抜けていることに気づくケースも あります。

燃費が急に悪くなった

片方のタイヤの空気圧が減っていると、バランスが崩れ、余計な負荷がかかるため燃費が悪化します。
「最近ガソリンの減りが早いな…」と思ったら、 タイヤの空気圧をチェック!

タイヤがパンクしたときの対処方法・流れ

パンクだとわかったときの対処方法4つ

パンクだと分かった場合、あるいはパンクが疑われる場合にはあわててハンドルを切ったり急ブレーキをかけたりしてはいけません。思わぬ大事故につながる可能性もありますので、あくまで冷静に、以下の手順で対処するようにしましょう。

1.スピードを落として安全な場所に停車

パンクした状態で走行を続けるのは大変危険です。このため、まずはスピードを落として安全な場所に停車しましょう。その際、決して急ブレーキをかけたり、急ハンドルを切ったりしてはいけません。パンクすると車の挙動がいつもと異なる状態になっていますので、ゆっくりとスピードを落とし、少しずつハンドルを切ることを心がけましょう。

2.パンク箇所を確認

安全な場所に停車できたら、本当にパンクしているかどうかを目視などで確認します。後ろから車や人、自転車などが来ることを考え、すぐに確認したい気持ちを抑え、車外に出るときには後方をよく確認してください。また、車を止める場所は平たんで傾斜のない場所が望ましいです。

タイヤがパンクしているときは、明らかにほかのタイヤに比べてへこんでいるため、見た目で確認できます。

3.応急処置をする

スペアタイヤを準備していない場合、タイヤ交換までの間に応急処置を行うことが重要です。 タイヤ修理キットは、カーショップなどで手軽に入手できます。ただし、タイヤに釘や異物が刺さっている場合は、無闇に引き抜くことは避けてください。穴が空いて、よりいっそう空気が抜けてしまいます。

状況を悪化させる可能性があるため、修理をするときまで刺さったままにしておきましょう。もちろん応急処置を行った場合でも、できるだけ早くタイヤ交換してください。

4.スペアタイヤに交換する

パンクしていることが確認できたら、そのまま走り続けるのは危険です。スペアタイヤを積んでいて、自分でも作業ができそうであればタイヤ交換を行います。

スペアタイヤがなかったり、交換する自信がなかったりする場合は、パンク修理キットで応急措置をすると一時的に走行できるようになります。

ユーチューブ 廃車ひきとり110番の「タイヤパンク修理キットの使い方」

5.ロードサービスに連絡

ロードサービス

JAFや加入している自動車保険のロードサービスに連絡するのもいいでしょう。

JAF会員や自動車保険の契約によっては無料で対応してくれる場合もあります。

パンクしたときにやってはいけないこと3つ

パンクしてしまった場合にやってはいけないことが3つあります。いざというときのために覚えておいておくといいでしょう。

1.そのまま走行する

パンクしている場合、あるいはパンクしている可能性がある場合は、そのまま走行し続けてはいけません。パンクしたタイヤを装着した車は、まっすぐ走るのが難しい状態ですので、大きな事故につながる可能性があります。

また、ホイールに負担がかかり、パンク修理が難しくなることもありますので、できるだけパンクした状態で走る距離は短くなるようにしましょう。

2.刺さっている釘などを抜く

パンクの原因の1つに釘などが刺さるというものがありますが、刺さっている釘やガラス、ねじなどを目視で発見したとしても、抜いてはいけません。刺さっているものが栓となって空気の抜けをゆっくりにしてくれている場合、抜くことによって一気に空気が抜けてしまいます。
また、釘などが刺さった状態であれば、パンクの原因となっている個所がわかりやすく、修理がしやすいというメリットもあります。抜いてしまうと、パンクしている場所を探す必要があり、修理の時間が長くなる可能性もあります。

3.高速道路でタイヤを交換してしまう

一般道路では、路肩で安全にスペアタイヤへ交換可能ですが、高速道路では決してタイヤ交換をやってはいけません。

後続車から追突される可能性が高く、非常に危険であるためです。道路でタイヤ交換が必要な場合は、高速車両後方に発煙筒や停止表示板を設置した後、すみやかに車両後方のガードレールのすぐそばに避難しましょう。安全な場所へ移動したのちに、非常電話か携帯電話を用いて、JAFや保険会社に連絡することが重要です。

パンクしたまま走行した場合のリスク

パンクしたまま走行した場合のリスク

車両がパンクした状態での走行は、さまざまなリスクを伴います。まず、制動距離が長くなり、事故につながりやすくなります。さらに挙動が不安定になることで、事故のリスクが高まるでしょう。加えてホイールリムにダメージが入る可能性もあります。

最悪のケースでは、車両火災を引き起こすこともあり得るでしょう。パンクしたタイヤが激しく摩擦し、熱を発生させることで、タイヤや周囲の部品に火災が発生することもあります。それぞれのリスクについて、本章で詳しく解説していきます。

制動距離が長くなり事故につながりやすくなる

パンクが発生した直後は、タイヤ内にわずかな空気が残っているものの、走行するとその残りの空気も漏れていきます。

正しい適切な空気圧が保たれた状態であるタイヤは、本来の性能を最大限に発揮するものです。しかし、パンクしたタイヤは充分な性能を発揮できず、ブレーキをかけたときの制動力も低下し、通常の状態よりも制動距離が長くなります。そのため、追突事故などの衝突リスクが高まることも考えられるでしょう。

挙動が不安定になり事故につながりやすくなる

パンクしたタイヤは、ステアリングからの力を正確に路面に伝えわらず、ステアリング操作が重くなることもあります。さらに、まっすぐに進めなくなったり、蛇行したりするなど、車両の挙動が不安定になるため、非常に危険です。

タイヤがパンクしたまま走行し続けると、タイヤが裂けてめくれ上がり、ホイールリムで路面を走行する状態になります。この状態では、ホイールが変形するだけでなく、サスペンションや他の足回りにもダメージが生じるかもしれません。そのため、単にタイヤの修理や交換だけでは問題が解決せず、より深刻な措置が必要となります。

ホイールリムで走行することで車にダメージが入る

タイヤが破裂すると、ホイールのリム部分が路面と完全に接触し、何のグリップも生まれません。ホイール自体がタイヤを欠いたままで路面を走ると、歪みが発生するため、素材によらず交換が必要となります。

このような状態では、ホイールのリムがしっかりと地面に接触しないため、車両の操縦は非常に困難です。また路面との摩擦がなくなるため、制動力や安定性も失われることもあるでしょう。そのため、破裂したタイヤを放置して走行することは、非常に危険であり、すみやかな交換が必要です。

車両火災を起こす可能性がある

パンク状態のタイヤを継続して走行すると、通常以上に変形が進み、熱が発生し、最悪の場合は火災の危険性があります。

タイヤ自体が発火しなくても、切れたタイヤの破片がマフラーやブレーキに付着したり、ホイールが地面と擦れることによって火花が発生し、引火するかもしれません。パンクが発生した場合は、速やかに安全な場所に車を停車させるべきです。

タイヤがパンクした時の修理・交換の見極め方

タイヤがパンクした時の修理・交換の見極め方

タイヤがパンクした際の修理・交換の見極め方について説明します。修理で済むケースと交換が必要になるケースがあるでしょう。

修理は穴やネジなどの小さなダメージで、構造や側面に深刻な損傷がない場合におこなわれます。専門の技術者による検査と適切な修理方法が必要です。

一方、大きな穴や裂け目でタイヤの側面やトレッド部に重大なダメージがある場合は交換しなければなりません。安全な走行のためには新しいタイヤへの交換が不可欠です。

修理で済むケース

タイヤの接地面であるトレッドには、釘やネジなどが刺さったパンクも多く見られます。これらのケースでは、修理できる場合が多いです。

タイヤには明らかに釘やネジが刺さっているものの、空気圧は正常。このような場合では、異物がタイヤを完全に貫通していない可能性があります。異物を取り除く場合は、ガソリンスタンドなど修理や交換が可能な場所でおこなうべきです。もしも引き抜いた穴から空気が漏れていなければ、修理は不要かもしれません。

空気漏れのチェックには、穴や異物に洗剤をかける方法が一般的です。ゆっくりと漏れている場合、約1〜2分ほど経過すると、穴の周りに細かい泡が広がってきます。

交換が必要になるケース

トレッド以外の部分であるショルダーやサイドウォールに異物が刺さったり裂けたりしたようなパンクでは、修理はできません。またトレッド面でも近くに他の修理跡がある場合も、修理が不可能な場合もあります。

タイヤの内部構造が露出しているワイヤーや摩耗が進んで内部構造が露出したタイヤは、交換が必要です。また著しい偏摩耗やスリップサインが1か所でも見られる場合、そのタイヤは使用できず、修理はおこなえません。

以上のような状態のタイヤは、安全のために交換する必要があります。適切なタイヤの状態を確認し、安全な道路利用に努めましょう。

車のパンク修理を依頼できる場所

タイヤパンク修理

車のパンク修理を依頼できる場所は、ガソリンスタンド、カーディーラー、タイヤ専門店、そして整備工場などがあります。ガソリンスタンドでは簡単な修理が可能で、カーディーラーやタイヤ専門店では専門知識と品質の高いサービスが提供されるでしょう。整備工場では車両全体の点検と修理ができます。適切な場所を選び、専門のスタッフに安心して修理を依頼しましょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは、カーショップと比べてすぐに見つけやすい場所にあります。もし思いがけない場所でタイヤがパンクしてしまった場合でも、ガソリンスタンドに持ち込めば迅速に修理してもらえるでしょう。

とくに外出先や未知の地域でのパンクは、カー用品店や車整備工場が限られている場合もあり、すぐに見つけられないかもしれません。しかし、ガソリンスタンドは一般道や高速道路に広く存在し、道路沿いで目立つため安心です。

修理費用については、ガソリンスタンドによって異なりますが、一般的にカーショップでの修理と比べて高額になることはありません。そのため、修理費用を心配せず依頼できます。

カーディーラー

車を購入したディーラーでは、車検の通知や定期点検の連絡などがあり、親しみやすい店員とのコミュニケーションも期待できます。専門の整備士も在籍しており、安心して車のメンテナンスを任せられるでしょう。ただし、パンクした場合に近くに店舗があるとは限りません。その際は、状況を説明し、どのショップに向かえば良いかを相談すれば対応してくれます。移動手段についてもアドバイスしてくれるでしょう。

タイヤ専門店

タイヤ専門店の魅力は、徹底した修理とタイヤの使用に関するアドバイスが受けられることです。損傷の状態に応じて、タイヤを外し内部から損傷部分を確認・修理する、内面修理をおこない修理後の耐久性を向上させます。

タイヤ専門店はパンク修理の依頼を多く受けるため、経験も豊富で柔軟な対応が期待できるでしょう。ただし、内面修理は費用が高くなりやすいため、心配な場合は事前に相談することをおすすめします。

整備工場

整備工場は車の整備や修理を常に行っていることから、パンクの修理でも熟練の技術で対応してもらえます。初めて整備工場を利用する人には、少し敷居が高いかもしれませんが、地元には地域密着型の整備工場が数多く存在し、高い技術と安心感を与えてくれるでしょう。

実際、近隣の整備工場で修理をお願いした方はネット上に「楽しくおしゃべりしながら(約10分ほど)、見事に修理していただきました」といった感想を残しているほどです。

車のパンクは自動車保険の補償対象になるか

自動車保険

車のパンクに関して自動車保険の補償対象かどうかを考えます。通常、車のパンクは保険の対象外です。保険は事故や盗難などに対する補償を提供します。ただし一部の保険では、パンクによる修理費用をカバーする選択肢があるでしょう。

追加オプションやロードサービスにより、一部補償されることもあります。しかし、保険の適用範囲や条件は保険会社や契約内容によって異なるため、具体的な補償内容を確認しなければなりません。保険契約時に車のパンクに関する補償について慎重に検討しましょう。

基本的には対象にならない

タイヤが単独でパンクした場合、自動車保険は補償対象外となります。自動車保険には車両の修理費をカバーする保険があるものの、タイヤのパンクだけでは補償されません。保険会社に連絡しても保険金が支払われることは期待できないでしょう。

たとえば、運転中に急にタイヤがパンクした場合も、補償の対象外です。またタイヤの空気圧低下が原因である場合も、劣化と見なされ、保険の適用外となります。

タイヤの損傷の場合、基本的に保険金は支払われません。なぜなら、タイヤは消耗品であり、長年使用していると必ず経年劣化が生じるからです。したがってタイヤが単純にパンクしているだけで他の部品に問題がなければ、経年劣化によるものとみなされ、自然現象と見なされるため保険金は支払われません。

新車を購入するとメーカー保証も付きますが、保証期間内に部品に問題があれば無料で修理や交換がおこなわれます。ただしタイヤやワイパーのゴムなどの消耗品は保証の対象外です。

対象になる場合

もし事故によってタイヤがパンクした場合、補償が受けられます。たとえば縁石にぶつかってフェンダーが損傷し、タイヤもパンクしたケースなどです。また、追突事故によってリアフェンダーが被害を受け、タイヤがパンクしてしまった場合も補償の対象です。

さらに自然災害が原因である場合も、保険の利用が可能。たとえば洪水によって車体が損傷し、タイヤがパンクした場合などが該当します。事故だけでなく、車体にも損傷がある場合は車両保険の適用対象です。

駐車場など屋外に車を停めている場合、いたずらによるタイヤのパンクの可能性もあります。このような場合も車両保険が適用されるでしょう。

ただし車両保険の適用範囲はいたずらに限られます。タイヤ単独のパンクは、車両保険の対象外です。しかしタイヤパンクだけでなくボディにも損傷がある場合には、車両保険が利用できます。

タイヤがパンクしてしまう原因

タイヤに釘

タイヤの側面が損傷を受けることでパンクしてしまうケースが多くみられます。タイヤ内部のワイヤーが切断されたり、傷口から亀裂が発生して空気が漏れたりすることでタイヤがパンクしてしまうかもしれません。

本章ではタイヤがパンクしてしまう原因について、ホイールの変形や空気圧の異常、異物が刺さるといったものを解説していきます。

ホイールの変形や空気圧の異常

走行中に激しい衝撃を受けたことで生じる、ホイールの「歪み」や「変形」は、タイヤがパンクする原因と考えられます。

このような場合、ホイールとタイヤの間に隙間ができ、空気が漏れてパンクする恐れがあります。タイヤの空気圧が指定よりも低い場合、タイヤがたわんで摩耗しやすくなり、トレッド面に亀裂が生じ、パンクする可能性が高くなります。逆に、空気を入れ過ぎると偏摩耗が生じるケースもあるでしょう。タイヤの空気圧は、常に適正な基準が保てるよう注意しなければなりません。

また、タイヤの中のワイヤーが切れる恐れもあるため、空気の入れ過ぎにも注意してください。

異物が刺さる

タイヤの表面に異物が刺さることも、パンクの原因となります。

異物によって損傷を受けると、タイヤ内部のワイヤーが切断されたり、傷口から亀裂が発生して空気が漏れたりすることが、パンクへとつながるのです。釘やガラス片などの異物がタイヤに刺さっている場合は、早めに修理または交換を行うことが重要です。

ただし慌てて異物を引き抜いてしまうと、パンクによって生じた穴が見つかりにくくなってしまうため、修理のときまでそのままにしておきましょう。

タイヤのパンク修理、いくらかかる?

パンク修理にかかる費用や時間

タイヤパンクの修理にかかる費用や時間については、自分で修理する場合、修理キットや必要な道具を揃えるための費用が必要です。一方で業者に依頼する場合、修理方法や業者によって費用は異なります。

本章では、パンク修理にかかる費用や時間について解説していきます。どのくらいの費用と時間がかかるのか、こちらで確認してください。

パンク修理の費用と時間の目安

タイヤパンクを修理する方法には、自分で修理する方法と業者に依頼する方法があります。前者の場合は、必要な道具を購入しなければなりません。道具を揃えるためにかかる費用は、安価なものであれば10,000円程度です。もちろん使用する工具の性能などによって金額は異なります。

一方で業者にお願いする場合は、整備士や整備スタッフが常駐しているガソリンスタンド、カーショップ、ディーラー、タイヤ専門店などで修理可能です。修理費用は、タイヤの表面のみを修理する「外面修理」と、タイヤの内面から修理する「内面修理」によって異なります。外面修理の場合は、修理費用が2,000〜3,000円程度になるでしょう。内面修理の場合は、費用は3,000~5,000円が相場と考えておいてください。

パンク修理にかかる時間

タイヤパンクを自分で修理する場合、慣れていない場合は1〜2時間ほどの作業時間が必要であり、ある程度の労力がかかります。またタイヤの状態を正確に判断し、作業を行わなければ、走行中に再び問題が起こるリスクがあるでしょう。自分の技術に自信がない場合は無理をせず、業者に依頼することをおすすめします。

 業者に依頼する場合、外面修理は1本あたり20〜30分、内部修理は1本あたり30〜60分ほどの作業時間が目安です。業者に依頼する場合は、確実かつ迅速な修理が可能。もちろん業者によって技術力が異なるため、事前に確認することが必要でしょう。

パンク修理の方法 「内面修理(パッチ修理)」と「外面修理(プラグ修理)」2種類のそれぞれの特徴と費用は以下のとおりです。

修理方法 特徴 費用の目安 修理時間
外面修理(プラグ修理) タイヤの外側から穴を埋める簡易的な修理 2,000円~3,000円 20~30分
内面修理(パッチ修理) タイヤをホイールから外し、内側からパッチを貼る確実な修理 3,000円~5,000円 30分~1時間

・外面修理(プラグ修理)は応急処置向けで、比較的短時間・低コスト。
・内面修理(パッチ修理)はしっかり直したい場合におすすめ。

こんなパンクは修理できない?

以下のようなケースでは、修理ではなく タイヤ交換が必要 になります。

・サイドウォール(側面)の損傷 → 修理できず、交換が必要
・大きな穴や裂け目(5mm以上) → 走行安全性に問題があるため交換推奨
・トレッド(接地面)の広範囲な損傷 → 修理しても危険な場合あり

「パンクくらいなら大丈夫」と思っても、無理に走るとバースト(破裂)の危険がある ので、早めに修理・交換を検討しましょう!

もし修理ができないなら…タイヤ交換 or 廃車も視野に?

「修理費が高いし、タイヤも古いから交換かも…」と考えたら、

いっそ 車ごと買い替えや廃車を検討 するのもアリかもしれません。

・すでに車検間近で維持費がかかる
・タイヤ以外にも故障が増えてきた
・そろそろ乗り換えを考えている

こんな場合は、「廃車ひきとり110番」 にご相談ください!

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「パンクをきっかけに、車を見直したい…」と思ったら、お気軽にお問い合わせください!

自分で修理するなら「パンク修理剤」がおすすめ

自分でタイヤ交換

パンク修理剤は、タイヤに穴が空いた際に緊急に応急処置として使用される商品です。タイヤの穴をふさぎ、空気漏れを止められます。

パンク修理剤は、エアロゾル缶やボトルに入って販売されており、使用方法も簡単で、タイヤバルブに付属のチューブをつないで中身を注入するだけです。ただしパンク修理剤を使用した場合でも必ず、修理専門の修理店で点検を受けてください。

パンク修理剤とは?

パンク修理剤とは、特殊な薬剤をタイヤ内部に注入することで、パンクした穴を塞げるアイテムのことです。パンク修理剤は、エアーコンプレッサーと一緒に販売されており、パンク修理を行いながら空気を注入できます。

最近では、スペアタイヤの代わりにパンク修理剤を含むキットが標準装備される車種も多く販売されています。

ただし修理したタイヤが修理不能になり、安全性が低下する可能性があるでしょう。また大きな穴や横方向の切れ込みには使用できないといったデメリットにも注意してください。

修理剤の使い方

パンク修理剤の基本的な使い方について説明します。車種やメーカーによって、キットの内容が異なるケースもありますが、以下の手順を参考にしてください。

  1. パンク修理キットを用意
  2. タイヤの空気を抜く
  3. バルブコアを外す
  4. 修理剤を注入する
  5. 空気を入れる
  6. 10分間、または5kmほど試運転をする
  7. 空気圧を確認する

上記の手順で、パンク修理をして、空気を入れ、空気圧をチェックしましょう。走行時や空気圧に問題がなければ、パンク修理が完了したといえます。

修理剤を使うメリット・デメリット

パンク修理剤を使うことにはメリットとデメリットがあります。メリットとしては以下の3つが挙げられます。

  • 環境に優しい
  • 手間がかからない
  • 燃費が向上する

修理剤を使用することで、タイヤ交換と比べて手間がかからず、さらにスペアのタイヤを搭載しなくて良いため燃費も向上するでしょう。

しかし修理剤を用いることには、以下のようなデメリットもあります。

  • 結局はタイヤ交換が必要
  • 使用期限が切れることもある
  • 対応できる範囲に限りがある

修理剤を用いたとしても、最終的にはタイヤを交換しなければなりません。また修理剤が使用できるのは、釘などの異物によって生じた小さな穴など、軽度なものに限られます。

タイヤパンクの予防方法

タイヤの点検

タイヤのパンクは、寿命やタイヤの位置などを日々チェックすることで、予防できます。タイヤパンクを予防するためには、以下のことが重要です。

  • こまめに寿命をチェックする
  • こまめにローテーションする
  • 空気圧をチェックする

上記3点について、本章ではそれぞれ解説していきます。タイヤパンクの予防方法を実践し、少しでも長く使用してください。

タイヤの寿命を確認しておく

一般的にタイヤはダメージを受けなければ10年前後は使用可能です。しかし多くのタイヤメーカーは使用開始後4〜5年で交換することを推奨しています。タイヤの交換時期は、見た目でも判断できますが、素人にはやや難しいかもしれません。自己判断に自信がない場合は専門店に相談してみることをおすすめします。

専門店ではタイヤの残溝深さや摩耗具合、偏摩耗の有無、劣化状態などを点検し、タイヤの交換時期を判断してくれるでしょう。

もちろん素人であっても、タイヤの製造年月日(DOT番号)を確認し、おおよその交換時期を把握しておくことは重要です。

走行距離で交換目安を考える

タイヤの交換時期は、主に 走行距離タイヤの劣化具合 によって決まります。

走行距離だけで一概に決めるのは難しいですが、以下が一般的な目安となります。

走行距離 交換時期の目安
10,000km未満 初期のタイヤの状態が良い場合、特に交換の必要はありません。適切に管理されていれば、問題なく使用可能。
10,000~20,000km 定期的に空気圧チェックや点検を行い、摩耗状態を確認。軽微な摩耗であれば、まだ交換の必要はありません。
20,000~30,000km タイヤの摩耗が進んでいる可能性が高くなります。溝の深さやひび割れ、偏摩耗がないか確認しましょう。
30,000~40,000km 摩耗が進行している場合が多いので、交換を検討。溝の深さが 1.6mm以下 になると交換が推奨されます。
40,000km以上 かなり摩耗している可能性が高いため、交換時期です。安全のため、早めに交換を考えましょう。

ローテーションをする

タイヤを同じタイミングで交換しても、取り付け位置によって異なる摩耗を受けます。定期的にタイヤをローテーションすることで摩耗を均等にでき、タイヤの寿命を延ばせるでしょう。

ローテーションは走行条件や車両重量によって異なりますが、一般的には1年に1回、または5,000〜10,000km走行するごとに行うのがおすすめです。

空気圧をチェックする

タイヤの性能を最大限に発揮するには、適切な空気圧を確保することが不可欠。タイヤの空気圧が指定された空気圧よりも低い場合は、タイヤが変形して波打ちや摩耗が進むだけでなく、パンクしやすくなり、燃費も悪化します。

またタイヤの空気圧が指定空気圧よりも高い場合は、偏摩耗が生じる可能性もあります。最悪の場合はバーストの危険もあるでしょう。1ヶ月に1回は、タイヤの空気圧を確認するようにしてください。

タイヤのパンクを未然に防ぐチェックポイント

タイヤのパンクを未然に防ぐチェックポイント

タイヤのチェックには空気圧、スリップサイン、突起物やひび割れ、偏摩耗の4つのポイントがあります。 空気圧は月に1度、指定空気圧に保たれているかどうかを確認してください。スリップサインは、残り溝が安全走行できる最小値である1.6mmに達したときに出現するものです。サインが出た場合は、速やかに交換しましょう。

突起物やひび割れは、基本的に目で見て触って判断するといった簡単なチェックで構いません。定期的にローテーションすることで、偏摩耗を防ぐことも重要です。

修理費用が高額なら廃車にする手も

修理費用が高額なら廃車にする手も

パンクは経験しないに越したことはありませんが、誰にでも起こりうる故障です。いざというときのため、この記事の内容を覚えておくと役に立つかもしれません。

パンクの修理は場合によっては想定していたよりも高額になる可能性もあり廃車にしたほうが良いケースもあるかもしれません。

廃車にする場合は、廃車引き取り業者に依頼すると、手続きがかんたんで、自動車税や自動車重量税、自賠責保険の還付手続きまでやってくれます。LINEで無料査定を行うサービスもあり、写真を撮って車の情報を送るだけでかんたんに査定が可能です。

詳細な内容を知りたいという方は、ぜひ、「廃車ひきとり110番」までお問い合わせください。

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