車は故障してしまってからよりも、前兆が出た段階で修理に出す方がコストがかかりません。しかし問題なのが、故障する前兆に気がつくかどうかです。本記事では車の故障について、前兆や対処法、故障しやすいパーツ、とくに危険な不具合などについて解説します。
症状・前兆ごとに考えられる故障原因
症状・前兆ごとに考えられる故障原因を検討してください。異音、異臭、警告灯の3つに焦点を当て、車のトラブルを早期に察知し対処するための重要性を説明します。
異音による故障原因や、車内やエンジンからの異臭によるトラブルを解説するとともに警告灯の点灯に関する意味や原因についても詳しく説明していきます。これらの要素を通じて、車のトラブルを正しく理解し適切な対処方法を身につけましょう。
異音
ベルト系の音は「キュルキュル」と鳴ります。エンジンには、ファンベルトやタイミングベルトなどのゴム製ベルトが付いており、これらが補器類を駆動。ベルトに雨水がついたり劣化したりすると、キュルキュルという音が発生することがあります。この場合は、以下のような原因が考えられるでしょう。
- ベルトの滑りが悪い
- ベルトに緩みがある
- ベルトの劣化
その他にも以下のような原因で、さまざまな音が鳴ることがあります。
- 「ガラガラ」「ゴロゴロ」:エンジンオイルの不足
- 「ゴロゴロ」「ゴーゴー」:ギアやベアリングの破損
- 「バラバラ」:マフラーの腐食・破損
- 「カリカリ(金属音)」:初期のオーバーヒート
- 「カンカン」「キンキン」:末期のオーバーヒート
- 「キーキー」ブレーキパッドの摩耗
いずれの場合も、エンジンへの損傷を引き起こす可能性があるため、走行中であれば停車して専門家に診てもらうことをおすすめします。
異臭
例えば鼻にツンとくる硫黄の匂いや、酢酸のような刺激臭を感じた場合は、オルタネーターの故障が考えられます。このように異臭は、何らかの不具合が生じているサインです。以下で匂いの特徴と原因を一覧にしているので、参考にしてください。
- 甘い臭い:冷却水タンクの損傷または、ホースの損傷している
- ガスの臭い(焦げ臭い):マフラーやパイプに穴・亀裂がある
- ゴムの臭い:タイヤに異常がある
- 焼けたビニールの臭い:配線に異常がある
- 酢酸の臭い:オルタネーターの故障
- 金属の臭い:クラッチディスクに異常がある
- 生臭い:エアコンフィルターに埃が溜まっている
いずれの場合も、速やかに点検を依頼することがおすすめです。
警告灯
エンジン警告灯は、ドライバーに車の不具合や異常を知らせる役割を果たすパーツです。時には「エンジンチェックランプ」や「MILライト」と呼ばれることもあります。エンジン警告灯が点灯する原因はさまざまです。とくに2000年代以降、車に搭載されるコンピューターやセンサーの数は増加しており、それに伴って警告灯が点灯する原因も増えています。エンジン警告灯という名前ですが、単にエンジンに関連する問題に限られるわけではありません。一般的に、以下の4つの部位に問題がある可能性が考えられます。
- センサー
- コントロールユニット(コンピューター)
- アクチュエーター(作動部品)
- ハーネス(配線)
車の故障を疑ったときの対処法
自動車が故障した場合、まず安全に停車することが重要です。 一般道であれば路肩に停めて、ハザードランプを点灯させてください。車外に出てガードレールの真上などの安全な場所に避難しましょう。
車の状態を確認し、自分で応急処置できる場合はおこない、修理が不可能かつ自走もできない場合や高速道路での故障の場合は救援を求めましょう。高速道路の場合は、非常電話が道路脇に設置されているので、ぜひ活用してください。携帯電話を使用する場合は、キロポストの数字をもとに場所を伝えましょう。
車のパーツで故障しやすいのはどこ?
車の故障しやすいパーツとしては、バッテリーやスターター、冷却水周り、タイヤ、クラッチ、クリップボルトなどが挙げられます。 自然に劣化するパーツも多いため、定期的に交換しなければなりません。
本章では車のパーツのなかでも、特に故障しやすい部品について解説していきます。定期的にメンテナンスをおこなう場合は、本章の項目を優先的にチェックしましょう。
バッテリー
車のエンジンや電装品を動かすために必要不可欠な部品であるバッテリーは、自然に劣化するため、数年ごとに交換しなければなりません。たとえ電気が十分に蓄えられていても、2〜3年に1度は交換してください。バッテリーの交換費用は、サイズによって異なるものの、4,000〜20,000円であるのが一般的です。業者に依頼する場合は、工賃もかかることに留意してください。バッテリー自体は、ホームセンターやカー用品店などで購入できるため、手順を理解していれば自分でも交換可能です。
スターター
車のエンジン始動時に音がしなかったり、異音がしたりする場合はスターター(セルモーター)が動かなくなっているかもしれません。この場合は修理業者に修理を依頼しなければならないでしょう。
スターターが原因かどうか確認する場合は、以下のポイントに沿って確認してください。
- バッテリーは上がっていないか
- ヒューズが断線していないか
- バッテリーの電極を締め直してみる
- セルボタンが接触不良になっていないか
これらの方法で原因を特定できない場合は、速やかに修理業者に修理を依頼してください。
冷却水周り
エンジンの冷却に必要な「冷却水」は、水漏れによって頻繁に故障してしまうパーツです。冷却水はエンジンから熱を奪ってラジエーターで冷却され、循環することでエンジンを冷やします。
冷却水周りの修理が必要な場合、水漏れ箇所の修理だけであれば、1万〜2万円で済みますが、ラジエーター自体を交換する場合は5万〜10万円ほどの費用が発生することもあるでしょう。
水漏れを放置するとエンジンに損傷が生じ、修理費用がさらに高額になることも少なくありません。迅速に対応することが修理費を抑えるポイントです。
タイヤ
車のタイヤは劣化すると故障しやすくなります。 古いタイヤはガタつきが発生しやすく、長時間装着していると不安定になり、揺れることがあるでしょう。法定点検や車検で定期的にチェックすることが大切です。雪が多く降る地域では、1年に2度、夏タイヤと冬タイヤの交換をおこないましょう。
古いタイヤは、バルブのゴムが劣化して割れたり、釘などを踏んでいたりと、さまざまなことが原因で劣化すると考えられます。車が傾いていたり、沈んでいたりする場合は、速やかに整備工場やディーラーのもとで修理してください。
クラッチ
クラッチもまた、故障しやすい自動車のパーツのひとつです。破損や摩耗によってスムーズに繋がらなくなり、正常に切れなくなったりします。クラッチの状態が悪化することで、最悪の場合、走行不能に陥ることもあるでしょう。
クラッチが破損する前兆としては、車の速度が上がりにくくなります。また異音や異臭などが生じることもあるでしょう。焦げ臭いなどの症状がある場合は、クラッチに異常がないかチェックしてください。
クリップボルト
「クリップボルト」と呼ばれる部品は、タイヤのホイールナットと一緒に取り付けられているネジのことであり、聞き慣れない方も多いかもしれません。
クリップボルトはホイールナットを締めすぎている場合や、サイズがあっていない場合に故障するパーツです。高速道路で走行している際、タイヤに負担がかかることで故障するケースが多くあります。
クリップボルトが故障することで、タイヤの操縦が困難になってしまうかもしれません。最悪の場合は、走行中にタイヤが外れてしまう危険もあるため、定期的にチェックしてください。
これは危険!走行不能に陥る車の故障!
ひと言で車の故障といっても、急を要するものとそうでないものがあります。どちらの場合でも、いずれはメンテナンスが必要となりますが、悪化すると走行不能となってしまう故障には、いち早く対処しておかなければなりません。ここでは、悪化することによって、走行不能に陥る故障箇所を5つ紹介します。いずれの箇所が不調と鳴った場合でも、迅速に点検をおこないましょう。
エンジンの不具合
故障した場合、比較的早い段階から走行不能となってしまうのがエンジン周りです。エンジン周りに不具合が生じた場合に起こり得る現象としては、以下の3つが考えられます。
- 混合気の比率異常
- 圧縮のバラつき
- 点火の際の異常
燃料と空気が混ざった「混合気」ですが、これには理想的な比率があります。この比率のバランスが崩れてしまうと、いくら点火しても思うように車が動きません。混合気をシリンダーで圧縮する際にも、異常をきたしている車であればエンジンがかからない(または、かかりづらい)ことがあります。
最後に、点火の異常もエンジン周りで起こりがちなトラブルです。混合気のバランスが正常で、正しく圧縮されている場合でも、点火自体が出来なければ、車は動きません。エンジン周りの故障を感じたら、この3点をチェックしてください。
排気系の不具合
排気系に不具合が生じる原因としては、O2センサーの故障などが考えられます。O2センサーが故障すると、排気系内ですすが発生します。そのすすが触媒装置に詰まり、排気系全体の故障に発展してしまいます。
排気系周りに不具合が生じた場合は、燃料が不完全燃焼となり、警告灯が点灯するケースが多いです。また腐食した排気漏れが生じ、異音が発生するケースもあります。警告灯の点灯や異音に気がついたら、速やかにメンテナンスし、必要に応じて修理しましょう。
吸気系の不具合
吸気系のトラブルも、エンジンがかからないなどの走行不能へ繋がります。大気は本来、エアクリーナーを通りエレメントへ送られます。その後エアフローセンサーを通過しECU、燃料噴射制御へ流れます。
吸気系に異常がある場合、このエアフローセンサーが故障していることが多いです。エアフローセンサーの故障によって、アイドリングが不安定になってしまいます。その状態を放置していると、最終的にはエンジンがかからなくなり、走行不能となってしまいます
冷却系の不具合
冷却系のトラブルを引き起こす原因として、まず考えられるのは、エンジンの冷却水が劣化していることです。冷却水が劣化することによって、気泡が混入します。その結果、冷却効果が薄まり、ラジエーターが故障してしまいます。
ラジエーターが故障すると、錆などが発生しやすくなります。またラジエーターは、ホコリによる詰まりなども原因となって故障する可能性があるでしょう。
日頃から冷却水をこまめに交換することで、この冷却系の故障リスクは大幅に下げることができます。
潤滑系の不具合
潤滑作用と防錆作用、気密作用、冷却作用など、さまざまな役割を担っている「潤滑系」の故障もまた、走行不能となる原因のひとつです。
オイルを車内に循環させる「潤滑系」は、人間でいうところのいわば「血管」です。この部分に、詰まるなどの異常が発生した場合、人の血管が詰まったときと似た現象がおこります。各部品が正常に働かなくなり、最悪の場合は走行不能となるでしょう。
役割が多いだけに、潤滑系が故障するとさまざまな部分に影響を及ぼすので注意してください。
車が故障しやすくなる原因
車が故障する原因は多岐にわたり、自然災害や異常気象、交通事故、いたずらなどが挙げられます。また車の整備不良によっても故障しやすくなってしまいます。
故障の原因として多いのは、タイヤの摩耗やパンク、クラッチの破損、ブレーキの劣化などです。これらが原因となって車が故障する場合は、定期的に点検やメンテナンスをおこなうことで、ある程度防げるでしょう。本章では車の故障原因として多いものを3つ紹介します。
災害や天候
自然災害や異常気象などの状況下では、車に不具合や不具合が生じます。たとえば凍結したフロントガラスにワイパーを使用するとゴムが破損することや、暑さによってバッテリーや冷却水の水温が上昇することもあります。これらの状況下では、車にかかる負荷が大きくなるため、注意が必要です。災害時や天候が悪い場合は、できる限り車を屋根のある場所へ避難させるようにしてください。
整備不良や経年劣化
自動車の整備が進んでいない古い車や整備を怠っている車は、故障や不具合が起こりやすい傾向にあります。また最低限の車検のみをおこない、日頃の点検をおこなわず放置していることで、パーツの劣化が進むこともあるでしょう。
車検はもちろんのこと、日々のメンテナンスをおこなうこともドライバーの義務です。車を保有している限り、いつでも安全に走行できる状態にしておいてください。
事故やいたずら
車の故障や不具合は、交通事故や自然災害、異常気象などの外的要因によって生じることもあります。交通事故で車体にゆがみが生じた場合は、操作性が悪化するケースもあるでしょう。
これらの症状が見られた場合は、修理工場にすぐに見てもらうのがおすすめです。また車へのいたずらは、犯罪に当たります。場合によっては、警察に被害届を出すことも検討してください。
車の修理はどこに依頼できる?
車を修理する際、ディーラーと整備工場、カーショップの3つの依頼先があり、それぞれ方法にはメリットとデメリットの両方があります。ディーラーの場合は技術力が均一であり、どこへ依頼しても一定の水準を満たした整備をしてもらえます。一方で工場整備は、費用が安くなるといったメリットがあるでしょう。カーショップは安価で修理を依頼できるといった特徴があります。
ただし店舗や技術者によって品質やサービスに違いがあります。ディーラーと整備工場、カーショップ、いずれもメリットとデメリットがあるので、自分に合った依頼先を選んでください。
ディーラー
ディーラー(正規代理店)へ修理を依頼するメリットは、品質とサービスの安心感が挙げられます。また車種がメーカー保証の対象であれば、無料で修理が受けられることもあるでしょう。
一方でディーラーに修理を依頼するデメリットは、修理に時間がかかってしまう点です。ディーラーは、あくまでも販売業務をメインにおこなう店です。そのためどこの店舗でも整備ができるわけではありません。
整備できる工場へ持ち込み、修理をおこなう場合などは、相応の期間が必要です。また費用の面でも、整備工場より高額になります。
整備工場
整備工場に修理を依頼するメリットは、多様な車種に対応する技術や知識を持っていることです。代替パーツの提案をしてくれるため、ただ修理をするだけでなく、メンテナンスにまつわる相談ができます。
また他の業者では修理できない車でも、修理可能なケースも多くあります。生産が終了した部品や希少なパーツであっても、代替品を提案してくれるでしょう。
ただし整備工場で修理を依頼する場合は、サービスの品質や修理期間に差があるといったデメリットも考慮しなければなりません。さまざまな点が工場ごとに異なるため、納得できる工場を探す必要があるでしょう。
カーショップ
大手カー用品店の利点は、価格が抑えられることです。大手カー用品店は、ある特定のメーカーに限らず、多様な車種に対応するために汎用性の高い商品を取り扱っています。
部品の交換が必要な修理の場合、カー用品店には多くの商品があり、代替品を見つけて使用可能です。メーカーの純正パーツは使わないため、修理にかかる費用を節約できます。大手カー用品店は多数の店舗があり、幹線道路沿いなど車で簡単に立ち寄れる場所に位置しているため、気軽に利用できるかもしません。
一方、デメリットとしては、カー用品店が対応できる修理の範囲が限られていることが挙げられます。カー用品店では、消耗品や簡単なパーツ交換、板金・塗装作業などの簡単な作業に対応することが一般的です。また、車の損傷が深刻な場合や改造車の修理などは断られることがあります。
車の修理先の選び方
車の修理先を選ぶ際には、いくつかのポイントに注意することが重要です。まず修理実績や経験が豊富な業者であるかを確認しましょう。そして業者の評判を確認することも大切。その上で、見積もりがわかりやすいかも確認しましょう。
修理費用の明確な提示や、必要な作業内容の詳細な説明は、信頼性と透明性の証です。追加費用や不明瞭な項目がないかを確認することで、予算の管理にも役立ちます。以上のポイントを考慮しながら、信頼性の高い修理業者を選びましょう。
修理実績・経験が豊富な業者か確認する
業者選びにおいては、修理の経験が豊富な方が好ましいです。とくに輸入車や希少な車種の場合は、車の構造を理解し、スムーズな作業を進められます。さらに、パーツの取り寄せにもつながるコネクションを持っていることが多いです。自身が所有している車種の経験があるかを事前に確認することで、安心して依頼できます。業者のGooPitページでは、作業実績やユーザーレビューに加え、仕上がりの写真も掲載されているため、参考にしましょう。それによって、信頼性の高い業者を見つけられます。
業者の評判が良いか確認する
修理業者を選ぶ際には、業者の評判も重要な要素です。身近な人に修理業者の利用経験があれば、直接話を聞くのも良いでしょう。また、インターネットを活用して口コミや評判を簡単に確認することも可能です。
具体的に地域密着型であり、長年の実績を持つ業者かどうかを調べることで、信頼されている修理業者を選びやすくなります。評判の良い業者を選ぶことで安心感を得られるでしょう。修理業者の選択においては、信頼性が重要な要素となります。
見積もりがわかりやすいか確認する
見積もりの詳細を確認することも重要。見積書を見るだけで、作業の手順と費用が具体的に記載されており、何にどのような費用がかかるのか明確になる業者は信頼できます。
また見積書の中でわからない箇所があれば、質問してみましょう。専門用語を使ってごまかすような場合は、その業者の信頼性に疑問が生じるかもしれません。
【タイプ別】車の修理先のおすすめ
修理先の選択肢はさまざまありますが、一般的にはディーラー、整備工場、カーショップの3つのパターンがあり、それぞれ特徴が異なります。たとえばディーラーは、車種に特化した知識と経験を持ち、純正部品を使用できる業者です。このように、何を重視するのかによって、修理の依頼先は異なります。本章ではタイプ別に、おすすめの依頼先を解説するので、業者選びの参考にしてください。
ディーラーがおすすめのパターン
ディーラーの利点は、安心して車の修理を任せられることです。ディーラーはメーカーの正規販売店であり、品質やサービスにおいて信頼性があるでしょう。純正パーツやメーカー指定の部品を使用し、メーカーの基準に沿った修理やメンテナンスを受けられます。また、気になる点や修理したい箇所以外の問題についても、メーカーに精通したスタッフに相談や点検を依頼することも可能です。
実際にディーラーで購入し、メーカー保証の対象となっている場合は、無料で修理を受けられます。つまりディーラーへの依頼が適した人とは、時間や費用よりも、品質や安心感を重視したい方だということです。
整備工場がおすすめのパターン
整備工場の利点は、稀少なパーツでも代替案を提案してくれることです。整備工場は修理や整備においてのプロフェッショナルであり、豊富な技術とノウハウを駆使して柔軟な修理手法を提供してくれます。さらに生産終了した部品や希少なパーツでも、整備工場なら同等の機能を持つ代替部品を見つけ出し、提案してくれることもあります。
つまりコスパのよさと、クオリティの両方を重視したい方は、整備工場への依頼がおすすめです。
カーショップがおすすめのパターン
大手カー用品店の利点は、価格を抑えられることです。さまざまな車種に対応できるよう、多くの商品を扱っていることから費用を抑えられます。
修理において部品交換が必要な場合、カー用品店には豊富な商品があり、代替品を見つけて使用。純正パーツを使わないため、修理にかかる費用を削減できるのです。修理の内容が軽度であり、なるべく費用を抑えたい場合はカーショップへ依頼すると良いでしょう。
車が故障した場合の保険
万が一前兆に気が付かず、故障してしまった場合についても、事前に知っておくといざというときスムーズに手続きをおこなえます。車が故障した場合、まず気になるのが保険まわりですよね。車の故障でも車両保険は適用されるのか否か、どのような保険であれば適用されるのかなどを、ここで解説するのでぜひ参考にしてください。
車両保険について
車でのトラブル時に思いつく保険として、まずは「車両保険」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、事故の場合を除いて、通常の故障に車両保険は適用されません。これは、エコノミー型であっても一般型であっても同様です。
経年劣化などによって故障した場合は、事故などと本質的に異なるため、対象外となってしまうわけです。
車両保険が使える場合
車両保険は、事故や災害などに遭い損害を被った場合のみ、その損害をカバーしてくれるものです。そのため、同じ故障でも原因によっては、車両保険が適用される場合があります。
それは交通事故や災害、イタズラ、盗難などです。未然に防ぐことが難しい理由によって、故障した場合は、車両保険が適用されるのだと認識しておくとわかりやすいでしょう。
通常の故障であれば、車両保険は適用されませんが、ロードサービスを利用することは可能です。走行時に故障し、車が動かなくなった場合は、利用してみましょう。また、ロードサービスを使用しても、等級が下がることはないので安心してください。
車が故障する原因は?
車が故障する原因の多くは「整備不良」や「点検不足」です。さまざまな部品から作られる車は、パーツごとに寿命に差があります。すべてが一度に故障することは少なく、どこか一箇所で不具合が生じ、そのために他の部分に負担がかかった結果、故障してしまうというケースが多いです。
これを未然に防ぐには、やはり定期的な点検をおこなう必要があるでしょう。不具合が生じる前に劣化しているパーツを見つけることができれば、部品を交換するだけで解決します。
日頃から車のメンテナンスに気を遣うことで、深刻な故障を回避することができるでしょう。
車の故障を予防するためには
車の故障を予防するためには、日常的なメンテナンスと運転時の注意が必要です。まず日常的なメンテナンスにおいては、定期的なオイル交換やフィルターの清掃、タイヤの点検やエンジンの点火プラグの交換などを欠かさずおこないましょう。
また運転時においても急な加速や急ブレーキなどの運転は避けるべきです。急な負荷変化はエンジンやブレーキに大きなストレスを与えるため、故障のリスクが高まります。
日常的なメンテナンスを行う
車の故障を予防するためには、日常的なメンテナンスが非常に効果的です。定期的な洗車や車内の掃除を習慣化することで、部品の劣化や消耗を早期に発見できます。これにより、異常が生じた場合に迅速に対処できるようになるでしょう。
また、専門知識を持たなくてもできる簡単なチェック方法があります。たとえば、タイヤの摩耗具合や空気圧の確認、ウインドウウォッシャー液の残量チェックなど。さらに、エアフィルターの清掃なども試してみる価値があります。
これらの日常的なメンテナンス行動は、故障を未然に防ぐだけでなく、車のパフォーマンスや安全性も向上させる効果があります。大切な車を長く快適に利用するために、定期的なメンテナンスを継続しておこないましょう。
急な加速・停車などをしない
急加速や急ブレーキなどの運転は、タイヤやエンジンなどの損傷の原因となる可能性があります。「エンジンをかけたらすぐに走り出す」といった運転スタイルは、普段何気なく行っているかもしれませんが、車に悪影響を与え、故障のリスクを高められるでしょう。
自身の運転や車の使用方法を見直し、車にとって優しい運転を心掛けてください。適切な暖機運転をおこない、スムーズな加速や減速を心がけることで、車の寿命を延ばし、故障のリスクを低減させられます。安全で快適な運転を実現するために、車への配慮を忘れずにおこないましょう。
車の故障を疑ったら、速やかにチェックしよう!
異臭や異音、警告灯の点灯など、車はさまざまな方法で故障の前兆を訴えてきます。それらを放置してしまうと、走行中に突然動かなくなるなど、困ったトラブルに繋がります。車の不調を感じたときは、まず故障していないか疑い、心配な場合は早めに業者の元へ持っていくことをおすすめします。
どこに相談すれば良いかわからないという方は、気軽に「廃車ひきとり110」へお問い合わせください。