DS:本記事では事故車の買取相場が気になる方のために、事故車の買取相場の内訳や、査定が可能な理由などをご紹介しています。事故車を高く買い取りしてもらう方法も解説しているため、事故車の売却を検討されている方はぜひ参考にしてください。
事故車の損傷が激しい場合「買い取りなんてされないだろうから廃車にしよう」と考える方も多いでしょう。
しかし、事故車であっても損傷具合によっては買取可能です。
廃車にする場合でも、査定額と廃車費用が相殺されて無料になることもあります。
そこで本記事では、事故車の買取価格の相場や買取査定してもらえる理由をご紹介します。
事故車を専門業者に買い取りしてもらうことのメリットも解説しているため、買い取りによるメリットがわからない方は参考にしてください。
また、事故車を高く買い取りしてもらう方法も説明しています。
なるべく高く売却したい方は、本記事で説明している方法をぜひお試しください。
事故車専門の買取業者は、車の損傷度合いに応じて査定額を出してくれる可能性があります。
当然ながら、事故車は状態のよい車よりは査定額が安いです。
しかしながら、事故車を廃車にする際には費用がかかるケースが一般的なので、仮に額面が高額でなくても大いにメリットがあります。
「全損」レベルの大きな損傷であっても買い取ってもらえる場合もあるため、廃車にする前に売却を検討することをおすすめします。
2. 買取査定における「事故車」の定義
事故車(修復歴車)は、自動車公正取引協議会・日本自動車査定協会・日本販売協会連合会の3団体において、同一の基準が設けられています。
修復歴とは、車体の骨格に当たる部位を修正・交換によって復元されたものです。
以下の部分において、カードサイズよりも大きい修正・交換をして復元していれば、事故車(修復歴車)となります。
【修復歴となる車体の骨格】
・クロスメンバー
・サイドメンバー(フロント・リヤ)
・インサイドパネル(フロント)
・ダッシュパネル
・ピラー(フロント・センター・リヤ)
・ルーフ
・センターフロアパネル
・フロアサイドメンバー
・トランクフロア(リヤフロア)
事故車は、修復歴なしの車と比べれば価値は下がります。
しかし、買取業者に売却可能です。
事故車だからと諦める前に、まずは一度査定を受けることをおすすめします。
3. 事故車の買取価格相場
事故車の買取価格の相場は、損傷の程度によって変わります。
例えば修復歴なしの車と比較した場合、軽度の損傷を修復した車は2~3割ほど金額が低くなります。
3-1. 事故車の場合
事故車を売却する際は、修復歴なしの車と比べると半額程度になると考えておきましょう。
もちろん、軽度の損傷を修復した場合は半額よりも高くなる可能性があります。
しかし、小さな傷だと思っていても見えない部分に大きなダメージが与えられているかもしれません。
そのため「事故車は修復歴なしの車よりも○○円低い」と言い切れないのが実情です。
3-2. 修復履歴「あり」の事故車の場合
修復歴ありの事故車の場合、買取相場は数千円~数万円程度です。
普通車と軽自動車、人気のある車種、自走が可能か、などで価格は異なります。
軽自動車の買取相場は数千円と比較的低く、普通車で新しい車や人気の車種であれば、万単位の価格がつくこともあります。
「数千円程度なら売るメリットも少ないのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかし、数千円しか査定額が提示されなくても廃車費用と相殺できたり、廃車手続きの代行を依頼できたりするため、売却しないよりはメリットが大きいです。
4. 事故車でも買取査定してもらえる3つの理由
事故車でも買取査定が可能な理由は、破損の程度によっては再販が可能であったり、部品を再利用したり、部品そのものに価値があることがあるからです。
再販や部品の再利用・販売をすることにより、利益を上げられるため事故車でも買い取りが可能となっています。
4-1. 修理して再販できる可能性がある
事故による破損の程度にもよりますが、中古自動車業者では事故車を再び販売できます。
少しキズがついていたり部品が変形したりしている程度であれば、一般的な中古買い取り店に依頼できる可能性が高いです。
また、修理履歴があっても海外に販路を持つ中古車販売店であれば、輸出車として販売できるため買い取りをしてもらえる可能性が高いでしょう。
ただし、エンジンがかからなかったり、トランスミッションが動かなかったりする場合は、中古車販売店には売却できない可能性が高いです。
その場合は廃車専門の買取業者をあたるとよいでしょう。
4-2. 部品を再利用できる
自動車には、さまざまな部品が使用されています。
そのため、車が全損していても部品が使用できる状態で残っている場合は、部品に価格がつく可能性があります。
例えば、エンジンやトランスミッションなどのメカニカルな部品・ボディパーツやインテリアパーツなどの外観・内装の部品などです。
傾向としては、純正パーツの方が高く売れる可能性があります。
これらの部品は、修理や交換が必要な他の車両に使用されることがあります。
また、中古部品市場や修理業者、カスタム愛好家などが需要を持っており、部品の価値が認められることもあるようです。
ただし、部品の価値は需要と供給によって変動するため、具体的な査定額は買取業者によって異なります。
事故車専門の買取業者や中古部品販売業者に査定を依頼して、部品の価値や買取価格を確認したうえで売却を検討しましょう。
そのまま中古車として再販が難しい車の場合は、廃車専門の買取業者に査定を依頼してください。
買取価格によっては廃車費用と相殺できるほか、プラスになる可能性もあります。
4-3. 部品の素材に価値がある
自動車に使用されている鉄やアルミニウムなど、金属資源に価値が認められる場合もあります。
これらを素材として売る場合、エンジンが動かないなどの機能面について心配する必要はありません。
ただし、パーツとして売る場合と比較すると買取代金は安く押させられやすいため注意しましょう。
この場合も、廃車専門の買取業者に相談するのがおすすめです。
素材の価値を見出して、適正な価格で買い取りしてくれます。
5. 事故車を専門業者に買い取りしてもらうことのメリット
事故車は、相場よりも安くなるとはいえ、買い取りをしてもらうことのメリットは小さくありません。
廃車費用と相殺できるケースもあるほか、廃車手続きの代行を依頼できるからです。
5-1. 廃車費用と相殺できる
永久抹消登録と一時抹消登録では、廃車費用が異なります。
永久抹消登録とはその名の通り、自動車の登録を永久に抹消することです。
修復できないほど事故による大ダメージを受けた車や、安全面に不安があり乗れない車などが永久抹消登録をします。
この場合、手続きをすると二度と乗れなくなることが特徴です。
永久抹消登録に該当する際には、レッカーやそのほかの費用がかかります。
必要になる費用は、主にレッカー費用・廃車解体費用・廃車手続き費用の3つです。
一時抹消登録は、解体せずに保管しておきたい場合などに一時的に登録を抹消することです。
一時的に登録を抹消することにより、税金を少なく抑えられるなどのメリットがあります。
ただし、一時抹消登録した車は公道を運転できません。
一時抹消登録のみで解体する予定がない場合、解体届出をしなければ解体費用はかかりません。
ただし、将来解体するときに解体費用が発生します。
廃車費用について詳しく知りたい方は「事故車を廃車にする際の費用は?廃車の流れや還付金もわかりやすく解説」をご覧ください。
廃車費用だけでなく、廃車の流れや還付金についても解説しています。
5-1-1. 廃車費用の目安①自分で廃車をする場合
事故車を自分で廃車にした場合、トータルでかかる費用は3~6万円程度です。
レッカー費用が5,000~10,000円、廃車解体費用が20,000~30,000円、廃車手続きを行政書士に依頼する場合は6,000~20,000円程度かかります。
さらに、リサイクル料金を支払っていない場合は廃車時に支払う必要があります。
単に廃車手続きのみを依頼した場合は、そのまま費用を請求されるのみです。
しかし、買取専門業者に依頼した場合は費用と相殺になるので、費用が発生せずに結果的にお金を受け取れる場合もあります。
5-1-2. 廃車費用の目安②ディーラーに依頼する場合
廃車手続きをディーラーに依頼した場合、費用相場は永久抹消登録が1~8万円、一時抹消登録が1~5万円程度です。
永久抹消登録の場合、引き取り費用が0~30,000円、解体費用が0~30,000円、書類手続き費用が10,000~20,000円ほどかかります。
一時抹消登録の場合は、引き取り費用が0~30,000円、書類手続き費用が10,000~20,000円のほか、運輸局手続き費用350円です。
一時抹消登録の場合は解体しないため、解体費用が発生しません。
5-2. 廃車手続きの代行を依頼できる
手間と費用がかかる廃車の手続きを任せられることもメリットです。
先ほど解説したように、廃車手続きには費用がかかります。
また、提出する書類をそろえたり記入したりする手間もあるため、忙しい方は面倒だと思うことでしょう。
しかし、専門業者に買い取りしてもらえば、事故車の廃車手続きもスムーズにできます。
なかなか時間が取れない方も、専門業者に依頼すれば手間がかかりません。
ただし、手続きできる事務所が平日のみしか空いていないこともあります。
そのようなケースも想定し、なかなか手続きが進まない可能性があることも視野に入れたうえで依頼しましょう。
6. 事故車を高く買い取りしてもらう方法
「事故車だから査定額が低くてもしょうがない」
「査定額が低くても買い取りしてくれるだけでありがたい」
事故車の売却を検討している方の中には、このように半ばあきらめかけている方もいるでしょう。
しかし、事故車だからといってあきらめる必要はありません。
事故車でも工夫すれば、より高く買い取りしてもらえる方法があります。
6-1. 事故の程度によって見積もりの依頼先を変更する
1つ目は、事故の程度によって見積もりの依頼先を変更する方法です。
事故車の買い取りの依頼先は、主に中古車販売業者と廃車の買取専門業者の2つに分かれます。
修復部分のダメージが小さい場合は中古車販売業者、ダメージが大きく中古車販売業者に断られた場合は、廃車の買取専門業者に依頼するとよいでしょう。
中古車として再販できる程度の修復歴であれば、部品や素材として売却するよりも高く査定される可能性があります。
修復場所の大きさやダメージの程度にもよりますが、自走できる場合はまず中古車販売業者に査定を依頼しましょう。
ただし、まだ修理していない場合は修理せずに査定を依頼することをおすすめします。
修理することによって査定額がアップすることもありますが、修理によってアップする査定額よりも修理代の方が高いケースが多いからです。
ダメージが大きくなくても、修理せず持ち込んで査定してもらいましょう。
そのほか、海外に販路を持っている業者への売却もおすすめです。
日本では販売できないほど破損していたり、状態が悪かったりする車も、海外では問題なく販売されているケースは決して珍しくありません。
6-2. 複数の業者から相見積もりを取る
2つ目の方法は、相見積もりを取ることです。
相見積もりとは、複数社から見積もりをとって比較する方法のことです。
事故車の売却の場合、複数社に査定を依頼してその中から1番条件に合う会社で売却しましょう。
査定依頼は車を持ち込むか、ポータルサイトなどで情報のみを入力して簡易的に出すこともできます。
査定を依頼した際に「すぐに売却を決めていただければこの価格で買い取りします」と提案されることがあるかもしれません。
そう言われると「他社と迷ってここに決めたとき、査定額が低くなって損をしてしまうのでは」と不安になることでしょう。
しかし、たとえ「即決」しないと魅力的な提案を受けられないとしても、その場で決断をされないことをおすすめします。
なぜなら、即決が条件になるのは他の買取業者と比較されないようにする目的であることが多いためです。
さらには、即決を迫る業者の場合は、十分に査定を行っておらず、後々にトラブルに発展するリスクも考えられます。
満足できる金額で売却するためにも、複数社に査定を依頼してから決定しましょう。
7. 事故車の買取依頼をする際の注意点
ここでは、事故車を買取依頼する際の注意点を3点解説します。
7-1. 修理に出す前に見積もりを依頼する
先ほども説明しましたが、修理を出してから見積もりを依頼すると、修理費用の方が高くつくことがあります。
修理をすれば査定額がアップすることもありますが、修理したことによって増えた金額が修理費用よりも低いとマイナスになってしまいます。
車の売却を検討している場合は、小さな傷であっても修復せずに見積もりを依頼するとよいでしょう。
7-2. 買取査定が有料の業者もある
車の買取査定は、無料で対応している業者と有料で対応している業者があります。
費用を抑えるには、無料の業者への依頼がおすすめです。
査定費用が有料か無料なのかは、公式サイトで確認してください。
査定費用が無料の場合、公式サイトのトップページもしくは査定の流れを説明するページに記載しているはずです。
公式サイトに無料とも有料とも書かれていない場合は、電話で確認しましょう。
7-3. 廃車買取の悪質業者とのトラブルに注意する
残念なことに、車の買取業者の中には悪質な業者も存在しています。
中古車買取はもちろん、廃車買取の業者にもいるようです。
廃車買取の悪質な業者によくあるトラブルは、査定を安く見積もる、売却時に査定額よりも低い額を提示する、車の引き渡し後に入金をしない、などです。
ほかにも、廃車時に受け取れる還付金を取られてしまうこともあります。
悪質な業者との事例を詳しく知りたい方は、「廃車を無料で引き取れるのはなぜ?理由と優良な業者の探し方を解説」をご覧ください。
信頼できる無料廃車引き取り業者の選び方も解説しています。
8. 事故車の買い取りなら「廃車ひきとり110番」がおすすめ
事故車の売却を検討している方は、廃車・中古車買取の「廃車ひきとり110番」までご相談ください。
事故車はもちろん、故障車や動かない車、他社では下取り0円の車でも買い取りを実施しています。
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また、お客様ご自身で廃車手続きの進捗状況をご確認いただける体制を整えておりますので、手続きがきちんと進められているか否を不安に思われる方にもおすすめです。。
買い取りできない車でも無料で対応しているため「事故車だから……」とあきらめず、ぜひお気軽にお問い合わせください。
9. まとめ
事故車の廃車費用は、ダメージの大きさによって変わります。
ダメージが小さい場合は中古車として販売できるケースもあるため、廃車を考えるために中古車販売業者に査定を依頼するとよいでしょう。
「どこに査定を依頼したらよいかわからない」
「事故車を処分するときに損をしたくない」
事故車の処分・買取について上記のようにお悩みであれば、「廃車ひきとり110番」のように買取実績が豊富な廃車・中古車買取業者にご相談ください。
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