ある程度予想されたことですが、廃車の価格の基準となります鉄スクラップ相場が下がってきました。今年の2月頃にそこを付けてから急激に価格があがりました。実需では上がる理由もなかったのですが、中国の全国人民代表大会で出された財政出動方針を材料に、投機マネーが一気に鋼材価格に流入し、価格が上がりました。結果、鉄スクラップの競合品の素材価格があがり鉄スクら追おうにも波及したわけですが、中国政府の投機取引の抑制により投機マネーが退場。当然実需が伴っていなかったので、一気に急落となったわけです。まだ、2月の底値まではいきませんが、先行きは不透明です。
鉄スクラップはいつも中国の投機マネーや政策動向に左右されておりますが、需給バランスで成り立つようになってほしいものです。