道央圏のトヨタ自動車系ディーラー5社は13日、共同出資で設立した「ひだかトヨタ自動車販売合同会社」(新ひだか町、大山琢磨代表)の営業を10月1日から始めると発表した。人口減少地域の販売店を統合し、効率的な店舗運営を目指す。トヨタ4系列(トヨタ、トヨペット、カローラ、ネッツ)による会社設立は初めて。
新会社はネッツトヨタ苫小牧(苫小牧市)、トヨタカローラ室蘭(室蘭市)、札幌トヨタ、札幌トヨペット、ネッツトヨタ道都(以上札幌市)の5社が7月に設立した。株式会社よりも設立手続きが簡素な合同会社とした。資本金は500万円。
新会社が営業地域とする浦河、新ひだか町には5社が8店舗を営業中。これらを4店舗に統合し、新会社が賃借して営業する。車両は5社から仕入れる。新車の年間販売目標は約500台。
日高管内は人口が減っており、新車販売も減少傾向にある。このため店舗を集約して効率化すると同時に、トヨタ4系列の全車種が販売できる強みを打ち出す。閉鎖する店舗のうち1店舗はトヨタ系レンタカー会社に賃貸する予定。
苫小牧市内で13日に開いた発表会で、大山代表は「全車種の販売が可能となり、車選びの利便が格段に改善される。顧客満足度の向上に努力したい」と話した。残りの閉鎖店舗も「メーンストリートにあり、空いたままは好ましくない」として有効活用を検討する。
2011年 9/14 苫小牧新報社webより
今回の新たな取り組みは、販売店の今後の参考になりそうです。
住宅展示場や家電量販店では普通に複数のメーカーを取り扱いがあり、ユーザーがいろいろ見比べることができます。
最近では保険もひとつの窓口で複数社の商品を見比べることができる乗合店舗が登場し始めました。
今回の取り組みでは、もちろん経営の効率化もあると思いますが、トヨタユーザーにもメリットがあると思われます。
なかなか新車では1店舗で複数のメーカーを選べるということは実現困難だと思いますが、同メーカーであれば数年前ホンダが「Honda Cars」に集約したのが、記憶に新しいところですが、販売店形態が違うとはいえ、トヨタの店舗でも、複数の系列の乗合展示場など今後はあってもおかしくはないのではないかと思います。
あくまでも消費者からの立場で考えると、住宅展示場のように同敷地内に全メーカー参加の共同展示場があればいいのにと思います。現状でも大体自動車ディーラーの店舗は幹線道路沿いに大体あつまっているので。
いかがでしょうか。