8月10日付 日本経済新聞によると2011年7月の廃車台数は前年同月比37.8%の大幅減少になっています。これで10カ月連続の前年実績を下回ったことになる。
原因は新車の販売台数が前年比2~5割ダウン、これには震災以降のサプライチェーン問題などによる新車販売の台数減少に加え、前年は新車購入補助制度があり新車の販売台数が多かったためであると思います。第2に震災の影響で中古車需要が高まり、下取り車が発生しなかったこともあげられます。
ちなみに震災の影響で水害車などの廃車台数が増えた被災地7県では前年同月比23%減少に対し、それ以外の地域では42%減少と大幅な減少に陥っているようです。
結果、自動車を解体後に発生する鉄スクラップ相場が下落、円高により中古部品の価格も下落しているにも関わらず、廃車の仕入金額は全く下がらず、自動車リサイクル業者は非常に厳しい経営を強いられている。