日本自動車販売協会連合会(自販連)が10日発表した11月の中古車販売台数(軽自動車除く)は前年同月比3.3%増の30万5549台と2カ月ぶりにプラスとなった。9月にエコカー補助金とともに廃車補助金制度が終了し、中古車市場に出回る下取り車が増えたため。ただ、本格的な回復見通しは立っておらず、通年では過去最低を記録する公算が大きくなった。
11月の内訳は、乗用車が3.5%増の26万2788台、トラックが2.3%増の3万4481台。1月からの累計は前年同期比2.8%減の362万1897台で、12月に14.7%増を確保できなければ、通年では統計開始以降で最低だった1978年の398万6951台を下回る。(2010/12/10-18:40 時事ドットコム)
新車購入補助により中古車が影響を受けるとは言われていたもののなんと32年前の水準とは驚きました。新車のディーラーさんは、新車購入補助が終わった今でこそ「売れない、売れない」とおっしゃってますが、大分恩恵をうけられたのではないでしょうか。これに関連して廃車もしかり、10月以降は廃車されるお車が極端に減ったようで、入庫ベースで3~4割程度減少という声をよく聞きます。廃車業界も台数の面では新車購入補助の恩恵を受けられたものの、それも解体業者間によって大きな違いがあり、全体的には新車ディーラー様のようにとは行かなかったようです。今はまさに「冬」の季節です。お話が横道にそれましたが、中古車ディーラーさんは相当苦戦されているのではないでしょうか。数件店じまいしたという話もお客さまから聞くこともあります。電機関係や自動車メーカー関係には景気の底上げとして効果はあったものの、やはり世の中全体の景気を盛り上げるにはいかなかったようですね。そう考えるとまだもう少し景気が良くなるには時間がかかりそうですね。