本来なら新車販売にほぼ比例して発生する傾向にある廃車台数が2009年は過去最高になった。同年の新車販売は前年を9.3%下回り31年ぶりの低水準だったが、古い車を廃車にして環境対応車に買い替えると補助金がもらえる「エコカー補助金制度」が昨春に始まったのが影響した。中古車の最大輸出先だったロシアの関税引き上げで輸出の激減も廃車増に拍車をかけた。
【NIKKEI NETより】
前年は過去最高と言っても自動車リサイクル促進センターが統計を取り始めての過去最高で、2005年からの5年で廃車台数が一番多かったということです。371万台の廃車が登録されているらしく、こちらは恐らく永久抹消登録の台数です。もっとも新車が売れまくっていた時期は500万台の廃車が出てそのうち100万台は輸出されていたとのことで、政府の新車購入補助がなければやっぱり減っているのは事実です。
まぁ純粋に毎年500万台新車が買われて、サイクルを考えれば500万台出てくるはずが減っている、しかも2000年には600万台近くの新車販売台数だったことを考えるともっと出てきてもいいですよね?寿命がそれだけ伸びていると言うことでしょう。
新車が売れるとそれまで乗っていた車は①良質な中古車として下取り ②廃車 ③1と2の間で古いけどまだ中古車として下取りの大きく分けて3とおりに分別されていたと思うのですが、そのうち購入補助があるため③が無くなってしまい中古車屋さんは厳しい状況のようです。
しかしながらこの制度が終わった後はどのような結末が待っているのでしょうか・・・。新車は売れない、中古車が出ない、廃車も少ない、こんな状況を打破せねばと考えても行きつくところは新車が売れまくるくらい景気が良くならないとですよねぇ・・。