車の墓場は、金属の保存や劣化の研究のための、格好のサンプルの宝庫。墓場の撤退を3週間後に控え、研究者はサンプルの採取を急ぐ。ここでは20世紀初頭から80年代の間に製造され、当時のカーマニアを熱狂させたヴァイヨン( Vaillante )、シムカ ( Simca ) をはじめ、アメリカ製やイギリス製などの任務を終えた高級車が永久の眠りについている。ここは2008年の夏に廃車を素材とした「連邦芸術展覧会」が開催され、見学者を陶酔させたギュルベンタール廃車置場、「車の墓場」である。少なく見積もっても750台は下らない廃車の腐敗がゆっくりと進み、自然に同化されていく。金属が鉱物質に、有機質が腐植質に帰っていくのだ。
引用:swissinfo.ch
“廃車置場”と書いているのですが、記事にはそう書いていませんが不法放置車両の溜まり場と一瞬思ってしまいます。フロン(エアコンガス)やオイル等液類の処理がなされているのであればまだしも、そうではなさそうな気が・・。考古学者達がその廃車のなかからいろんな物を持ち帰り、金属を長く保存するためのメンテナンスについての研究も一つ期待されているとのこと。
森の中に存在するらしいので、日本でも少し前に北海道であった廃車の車両が乱立する場所が一掃されましたが、こちらも環境問題の観点からすればもちろん撤去されてしかるべきですね。個人的には年代物の車を見てみたい気もしますが・・・。