日本でも行われている登録後13年以上の車両廃車に伴う新車購入補助制度(ドイツの場合は車齢9年以上の自動車を廃車が条件、ちなみに補助金は2,500ユーロ)で、ドイツ国内の自動車関連業界では9万人余りの雇用喪失が危機に晒されるとのこと・・・。
要は売れに売れまくった反動で、その後は売れずに自動車業界の大きな不況が訪れると仮定した場合です。これはドイツだけではなく日本においてもそうだと思います。アメリカの景気が戻ってまた国民の消費意欲がわき出てくれば別ですが、おそらくヨーロッパや日本はそうならないように思います。
一方で消費意欲が低下しない韓国や、国力向上中の中国においてもそうではないものと思われます。国内メーカーは既に中国頼みに拍車がかかり、エネルギーをそちらに注力し始めているので、時流から行けば正しいのかもしれません。
また一言に自動車業界と言っても、リサイクル業界にもかなり影響が出るのは必至と言われています。来年あたり買い替えを検討していた人たちの中に、このスクラップインセンティブがきっかけで買い替え時期の前倒しをしている例も少なくないと見られます。従って来年の廃車車両は例年より激減するのでは?と考えるのは至極当然ですよね・・・。