以前は中古車の輸出先のナンバーワンに君臨していたロシアが、現在は国別で8位という状況です。理由はいくつかあるのでしょうが、根本的にロシア経済がよくないということのようです。国庫収入の重要な資源である原油が世界的に長期低迷に陥っており、重ねてルーブル安という状況に陥っています。
2015年のロシア向け輸出台数は49000台でなんと前年比61%減とのことです。これはピークだった2008年の10分の1の水準です。実際、ウラジオストクにある中古車市場ではスペースが半分ほど空いており閑散としているそうです。
先々はどうか。現状のルーブル安の水準では中古車自体が割高になっており、また経済状況の好転、もとい原油価格の上昇がなければ財布のひもはきついままでしょう。
円相場も高止まりが予想される中、日本国内のオークション相場も海外向けは盛り上がりに欠けるのではないでしょうか。