カナダ政府は4日、旧排出ガス基準の車を廃車することに同意した所有者に、自転車や公共交通機関の定期券、現金などの「特典」を提供する計画を発表した。
政府によると、同国の乗用車やトラック合計1800万台のうち、より厳しい排出基準が導入された1996年以前に製造されたものは500万台。旧基準の車は、新しい車に比べ約19倍の汚染物質を排出するという。温室効果ガス削減目標を定めた京都議定書履行を事実上断念したことで激しい批判にさらされているカナダ政府は、環境保護に取り組む姿勢を示すのに躍起となっている。
来年1月までに実施に移すことを目指している同計画には、現金300カナダドル(約3万1000円)のほか、カーシェアリング・プログラムの会員権や新車購入時の払い戻しなどを受け取れるオプションもある。
カナダ政府は同計画に、向こう4年間で9200万カナダドル(約95億円)を費やす見通し。
[オタワ 4日 ロイター]
「古い自動車を廃車すれば自転車をもらえる」というのは確かに考えた政策だと思います。狭いところで多数住んでいる日本、特に東京や大阪のような公共交通機関が発達した部分ではかなり有効じゃないかなぁと感じました。バンクーバーやモントリオールのような大都市で自転車での移動範囲で日常生活が可能な人達には有効ですね。また「旧基準の車は、新しい車に比べ約19倍の汚染物質を排出」ということを考えると、燃料費高騰だけではなく環境の観点からもハイブリッド車や電気自動車を考えていく必要があると感じました。