税務署から約7180万円を不正に受け取ったとして、消費税法違反などの罪に問われた富山市のパキスタン国籍の中古車販売業者(46)ら2被告の公判が、富山地裁であり、検察側はパソコンを使って領収書などを偽造したり、経営実態がない会社に大量の中古車を置いて偽装するなどの手口を明らかに。中古車を輸出する際に消費税が還付される制度を悪用して税務署から約7180万円を不正に受け取ったとして、消費税法違反などの罪に問われた、いずれも富山市の中古車販売業でパキスタン国籍、アリ・ルスタム(38)とバット・イシュファーク(46)両被告の公判が17日、富山地裁(手崎政人裁判長)であり、両被告は起訴事実を認めた。
検察側は「借金の返済や遊ぶ金ほしさに、制度の悪用を計画した」と動機を指摘。パソコンを使って領収書などを偽造したり、経営の実態がない会社に大量の中古車を置いて偽装するなどの手口を明らかにした。両被告は同様の手口で、さらに約3000万円を不正に受け取った疑いがあり、検察側は追起訴する方針。
【毎日新聞】
ここまで金額が大きくなるまで誰も気づかなかったことが不思議です。それほど巧妙な手口とは思えないのですが・・・。ちなみに中古車輸出の際に還付されるのは消費税とリサイクル料金です。リサイクル料金は既に金額が決まっており、しかも預託済みかどうか全てチェックできてしまうので悪用はできないと思いますが、仕入の際にその料金(リサイクル券料金)をユーザーに返していなければその分だけ利益となってしまいますので、皆さんも買取に出される際はその点を十分ご注意ください。