廃車ひきとり110番のお客様が中国に出張へ行かれた際に、現地について頂いたメールをご紹介いたします。
－－－以下内容－－－
実は小生自動車部品製造の企業に勤務しておりまして、
今般の件もあり、出張の折、先方の取引業者に中国のリサイクル事情について聞いてみました。
自動車に関しては、ハーネス等のシュレッダーダスト（*1）にいたるまで、民間業者や個人が勝手に細かく分類し、何らかの使途に用いるためもって帰るそうです。そういった観点から見れば、９９%勝手にリサイクルされていると言え、日本との事情の違いに驚愕したしだいです。 ちなみに通常の家庭ごみも、ゴミ捨て場に捨てると、そのほとんどを誰かがあさって、本当に使いようのない生ごみだけが残るそうです。（縄張りもあるらしい）。
確かに内情は別としてリサイクルされているという点は素晴らしいものです・・・。日本のように豊かになり物が有り余って、いわゆる“放置車両”がきちんと廃車（解体）されずに捨てられている場面を見ると辛い限りです。全員の意識の持ち様一つでしょうが、いつか日本でも全ての車が適正処理の元に全部リサイクルされるように願います。
(*1)工業用シュレッダーで廃家電や廃自動車を破砕し、金属などを回収した後に、産廃として捨てられるプラスチック・ガラス・ゴムなど破片の混合物。水銀・鉛・カドミウムなどの重金属や有機溶剤等を含み、環境汚染の可能性が高いため、96年から、管理型処分場に埋立処分することが義務付けられた。
廃家電系のシュレッダーダストもあるが、具体的に問題なのは、「自動車シュレッダーダスト（ASR: automobile shredder residue）」である。破砕業者が廃棄する廃自動車シュレッダーダスト（破砕屑）は、車重量の約20％の割合で発生し、年間 120万トンにのぼる。しかも軽くてかさ張るため、埋立地の延命の点から、固化減容を含む発生削減と有効利用手法の技術的確立が急務となっている。
