事故車のコラム。
全損事故車です。フロントがぶつかっていてエアバッグが開いています。こういった車両の行先は?
事故発生後、大体は保険会社指定の工場へレッカー(これは保険会社の特約でついているレッカーの範囲で回送され、既定の範囲内であれば保険契約者に費用は請求されません)され、そこで損傷判定が行われます。
保険金額内で修理可能であれば修理、もしくは契約者により処分依頼という形となります。
全損車輌であれば保険金額ないので修理は不可と判断され、保険金は契約者へ、車両は事故者修復業者や自動車リサイクル業者へ保険会社より転売されることになります。
フロントを事故した車両は写真のようにフロントの骨格部分が曲がっており、事故者修復業者(起こし屋さんといいます)はこれを修正機で修理し、元の形に直すわけです。その際に溶接のし直しや、フレーム修正機と言われる機械を使用した跡がのこり、再度市場に出た際に「修復歴車」、「事故歴車」といわれる判断根拠になります。
ですので、車の査定士は車両買取時にボンネットを開けて覗き込んでみます。おこしやさんの技術により、修復歴がわからないようにしてある場合もあり、査定士といえども見逃すこともあり、その際、後々販売時に損失をだしてしまうことになるのです。
いくつか実車をご覧になられた際に判断材料がありますので、後日ご紹介いたします。