東京海上日動火災保険が2017年4月から自動運転車を対象とした特約を全契約者に付けるそうです。自動運転システムの欠陥などが判明している場合や、事故原因が不明で運転者に責任がない場合に保険金が支払われる。一旦、保険会社が保険金を支払うことで、損害賠償権は東京海上にうつる。運転者がメーカーなどの関連企業に損害賠償を起こすなどの手間がなくなるので、運転者にとってはいいお話しです。
ニッサンのセレナが発売され、日本でもレベル2というレベルの自動運転車が行動をはしるようになりました。システムの誤作動などで事故が起こった場合には運転者には過失がなくても原因の解明などに時間がかかり、損害賠償するにも手間がかかります。今後ますます自動運転化される車が販売されることを考えると、これからの保険のスタンダードになりそうです。
今までは事故車両でも治してまた市場で再販されるということがありますが、自動運転の欠陥車の場合、どうするのでしょうか。外見は修理されてもシステムが好感されていなければ、また同様の欠陥を原因とする事故が起こってしまい、「呪われた車」みたいな形になるような気がして、大変不安です。自動運転技術が発達すると、システムの更新やリコールなど今まで以上に細かなチェックシステムが中古車市場に求められますし、「中古車だからなにがあっても・・・」という問題では片づけられないと思います。そのように考えますと、欠陥車は市場に出ないで「廃車」という仕組みづくりが必要ですし、逆に欠陥車でなければ「安心してください!」という証明にもなるので、より中古車として買い求めやすくなるかもしれませんね。