先日の日刊工業新聞にトヨタ自動車がタイやマレーシアで廃車リサイクルをするという話が出ていました。トヨタ自動車はグループに豐田メタルという自動車リサイクル会社を持っており、そのノウハウを使い運営するそうです。日本の解体工場は飽和状態ですが、発展途上国に目を向けるとまだシステム自体が確立されておらず、今後、環境対策を伴った自動車リサイクルのシステムが構築されていくにともない、先進国のような循環型社会に貢献するようなリサイクル工場ができてくるのだと思います。アフリカなどで日本から輸出された家電製品が野焼きされ中からメタルを取り出し、商売しているというTV番組を見ました。そこから出る汚水はすさまじい公害となり、周辺地域を汚染しているが、住民たちはどれほど危険化を知るすべもないので、そのあたりで生活しているということでした。自動車リサイクルの世界でも途上国に目を向ければそのような状態になっているのは想像にやすしです。
諸事情が絡み簡単なことではないですが、途上国でも適切なリサイクルが行われる時代が来ることを願う次第です。