個人売買のヤフオク!やラクマ、メルカリなどで簡単に中古のスタッドレスタイヤが買えるようになりました。個人さんからスタッドレスタイヤを買うときは何に気を付ければいいのでしょうか。
まず「〇分山」という表現。これはあくまでも個人的な主観による判断なのであまりあてにはできません。物を見て異なっていても悪気はなく、「主観ですし、ノークレームノーリターン」と言われるだけだと思います。やはり細かな溝の写真を見たり、ミリ数を確認した方がいいです。スタッドレスタイヤで8分山といっても、実はノーマルタイヤでの判断で「8分山」ということで、スタッドレスタイヤのプラットホームまであと少しという可能性もあります。プラットホームとはノーマルタイヤでもあるこれを過ぎると機能を発揮しませんので交換してくださいねというサインです。まだ新品に近いと思って買ったのにこれでは残念ですよね。
【参考】
中古タイヤの溝 タイヤ溝約7mm スタッドレスプラットホームまで1-2mm
新品タイヤの溝(ハンコック)タイヤ溝約10mm スタッドレスプラットホームまで約5mm
合わせて製造年式。保管状況にもよりますが古くなりますとゴムが硬くなったりひび割れしたりします。メーカーにもより品質は変わりますが、タイヤのサイドに年式がかいてありますので、そちらもチェックするといいと思います。見方はタイヤメーカーさんのサイトなどにお譲りします。
保管状況も大事です。屋外で保管されていたものはやはり雨風、日光などにさらされどうしても劣化が早まります。
まずは真上から見て溝の部分に明らかにヒビ割れがあるものや、タイヤを上からおしてみて、目立つヒビがたくさん出るものは使用は避けた方がいいかもしれません。保管状態にもよりますが、スタッドレスタイヤでは5、6年程度で目に見える形での劣化が出てくると思います。
また、ゴムが柔らかいほど良いとされていますから、いくら溝がたくさんあっても10年前のタイヤなどは固くなり、氷上性能もかなり落ちると考えられますので、避けたほうが良いでしょう。
ただ、中古タイヤを過敏に避ける必要はないと思います。皆さんも使った段階で中古タイヤになりますし、実際ノーマルタイヤは何年もはいていらっしゃったりされますよね?替えるときは自動車屋さんに「この溝では車検が通りません」や「もう買い換えた方がいいですよ」と言われる時だと思います。それはもう溝がなかったりするもので、それらは通常廃棄処分されます。車の買い替えなどで「昨年スタッドレスタイヤ買ったところなのに・・・」ということも多々あると思います。そういったものも中古タイヤとして流通していますので、かなりお得に買うことができます。
私どもも自動車解体工場ですので廃車と言われるお車を見ますが、そのままスタッドレスタイヤを夏用タイヤとしてご使用されている方もよくお見受けします。中古タイヤを買われる方は「もう少しで車を乗り換えるのにタイヤの溝がない・・・」という方や、「今年の冬は数回スキーにいくのでスタッドレスタイヤがほしい」といった方に需要があり、そのまま履いておこうかという方もいらっしゃるということだと思います。
ちなみに新品でも安い海外製タイヤがたくさん販売されていますが、長くお使いになるのであれば少々高くても国産タイヤのほうが良いかもしれません。
といいますのも、個人的な主観ですが、3年程度使用したところ、タイヤが固くなりましたので、氷上性能も落ちるものと思います。また、硬い分、ロードノイズが結構響きました。
2020年12月18日 更新