12/27の日本経済新聞記事から
ヤフーが、石油元売りのコスモエネルギーホールディングスと組み、インターネット上での新車の販売を始めるそうです。ヤフーショッピング上にコスモがサイトを開設し、ヤフーがそのサイトに見込み客を誘導する。購入者はコスモと売買契約を結び、ヤフーは成約手数料を結ぶという仕組みです。コスモは系列の給油所でアフターサービスを展開、車検への導入や給油の割引による誘導など、車周り全体を一気に引き受けられるというメリットがありそうです。
中古車は一台一台状況が違うため、実車が見られない点が不安視され、また購入後の故障などの心配などもあり、なかなか初心者では手が出しにくいと思われます。
一方、新車の場合、購入時のオプション、装備など自分で選ぶことが苦でなければ、どこで購入しても納車時の状態は同じですので、比較する部分は価格やアフターサービスの部分だけだと思います。そうなってくると、中古車よりも新車の方がネットで購入する障壁は低いとおもわれます。
新車ディーラーにしては、今回のような新車の販売店に卸はできるものの、下取者の買取や、その後のアフターサービスなど購入後の様々な収益源を考えると本来は自社で直接販売したいと思うのは当然のことです。しかしながら、多様なチャンネルを持つことは必要ですし、ネット上で自動車を購入するという流れは現代においては必然の流れだと思います。
少子化、販売台数の鈍化、使用年数の長期化など、自動車販売業界の縮小は確実な状況で、ディーラーなど自動車販売店にとって、車検・整備などが収益源としてますます重要になってくると思われます。