トランプ大統領や某米国メーカーが日本国内で米国車が売れていないことを、日本の制度や為替のせいにして「不公平だ」と指摘していますが、実際米国車はどうなのでしょうか
今年の1月の輸入車販売台数によるとブランド別で米国メーカーで一番売れているのはジープで7位、他は以下 21位シボレー 22位キャデラック、フォード 26位ダッジ、32位クライスラーという結果です。
しかし、輸入車全体でみると前年同月比4%弱も販売台数が伸びていることを考えると、単純に「為替だ」とか「制度だ」という問題ではないことは明確です。
これらはどの論評でも指摘されていますが、現在日本国内では小型車が主流であり、米国内で人気のある大型のピックアップなどの高排気量の車種ではないということ、そしてその取扱いが少ないため米国車は日本国内で欧州勢に後れを取っているということになると思います。
やはり現地現地にあった車種戦略が必要であって、これが円安になったり、軽自動車の優遇がなくなっても、米国車の現状の位置は変わらないと思います。
ちなみそういう私も以前はフォードのフェスティバという自動車にのっていました。コンパクトカーでしたのでマチ箱のような日本の道路事情にもしっくりきました。
なぜ米国車メーカーが手を打たないのか。当然米国車メーカーもこれらはわかっていることで、日本国内の市場が縮小しているなか撤退していっているだけなのです。そう考えるとただ単に輸出の方はどうでもよくて、米国にはいってくる輸入の方で日本車が不利な状況を作り出してほしいというのが米国車メーカーの希望なんですね。
ちなみに先ほどの順位ですが、日本自動車輸入組合が発表しているものであり最近なにかと問題になる「フェイクニュース」ではありませんので話題にしていただけましたら幸いです。