JX日鉱日石エネルギーが水素ガススタンドを全国に供給する体制を整える。12月22日付け日本経済新聞によると、2015年度末までに首都圏を中心に40か所整備する計画で、その後、完成道路沿いの主要ガソリンスタンド2000店舗に順次併設を進めていく予定。燃料電池車の普及の後押しとなりそうです。
話は変わりますが、そもそも水素はどのようにして製造されるのでしょうか。
同記事によると水素は石油や天然ガスなどから取り出すほか、鉄鋼や化学品の製造過程で出る排気ガスの中に多く含まれるようです。しかし、石油や天然ガスを分解して作っていたのでは二酸化炭素が出続け、実はエコカーではないといったことになります。そのため、2つ目の製造過程から出る水素を有効活用するというのが、よりよさそうです。ネットで調べてみると、現在は、ほとんどが廃棄されており、その量は現在水素工場で作られている量の100倍近くだそうです。また、火力発電では使用できない低品質の褐炭から水素を取り出すことができ、これらを海外から輸入するということも現実的だそうです。
今は使われていない副産物などから水素が取り出せるとは現実的で、化石燃料のように「枯渇する」という心配もありません。課題といえば、取り出す工程での温暖化ガス排出などをいかに減らして効率化させることができるかということではないでしょうか。
さて、廃車にする時の残水素はどうするのか。個人的には、引火、爆発しないように大気中に放出させるのが、現実的だと思います。もったいないように思いますが、ボンベにでも詰めて回収しようものなら、移送の負荷や抜き取りの負荷などでエネルギーを使ってしまい逆効果になってしまうと考えうるからです。