先日ロシアがWTOに加盟しましたが、中古自動車産業においては良いことばかりではなさそうです。
ロシアはWTO加盟に合わせて工業品などの輸入関税の段階的な引き下げを予定しています。新車においては現在30%かかる関税をすぐに25%にしたあと、7年かけて15%まで下げる予定。
一方でロシアに輸入される中古車には廃車処理税という新税が科されます。新車の税額の4倍だそうですが、特に日本のリサイクル料金のように廃車の処理の仕組みがある訳はなく、国内に工場を置く、国内外の新車メーカーの保護を目的とした中古車関税のようなものです。以前関税が上がった極東地域では中古車の輸入が減少し、新車販売が大幅に伸びました。
国内産業を守るために理解は出来るのですが、日本の業者間オークションの価格はロシアをはじめとした海外によって値段が左右されるものが多く、ユーザーからの中古車の買取価格にも影響は避けられないものと思われます。