廃車リサイクルの問題が深刻化していることを受け、中国工業情報化部は、関係部門と強制基準の検討に入ったことがわかった。関係責任者によると、工業情報化部は自動車リサイクル事業の促進に更に力を入れ、関連の強制基準を制定し、自動車メーカーに設計段階で廃棄時のリサイクル問題を考慮するよう促す。
中国汽車流通協会の専門家は、国内の自動車工業の急成長、自動車保有台数の大幅増加に伴い、廃車の台数も年々増えていると話す。2011年の中国の個人の自動車保有台数は1億台、廃車台数は400万台に上り、2020年には廃車台数が1400万台に達する見通し。国務院は2001年に『廃棄自動車回収管理弁法』を公布し、廃車リサイクル事業は法制化の道を歩み始めた。ところが、既存の規定は自動車部品の再製品化のニーズと合わなくなっており、回収・解体企業の経営にある程度の影響を及ぼしている。
2012-07-04 10:06:33 | チャイナネットより
日本でも自動車リサイクル法が制定され、自動車リサイクルの促進、リユースの推進などが進められています。自動車はリサイクルの優等生。一部の部品を除きほとんどの部品がリユースもしくはリサイクルに回され、それを扱う素材業者などを含めると大きな市場となっています。中国も素材の大消費地。リサイクル率の向上と、先々環境基準などが制定されれば環境汚染の防止にもつながり、ひいては廃車業界の地位向上にもつながってくるのではないでしょうか。日本では廃車は既にリサイクル事業として確立されており、ユーザーが適正処理依頼をすることにより貴重な資源のリサイクルにつながっています。