以前にも共同出資で国内の自動車リサイクル業者が中国に自動車解体工場を設立というニュースを取り上げましたが、2012年秋の完成を目指し、豊田通商と埼玉県の解体業者、昭和メタルが中国企業と合弁で自動車リサイクル工場を設立するという話がありました。豊田通商のプレスは発表によると、「中国では使用済み自動車について、手作業、人海戦術が中心での処理作業のため時間を要しており、また、環境対応が万全とは言えない状況にあります。急速な経済成長と共に、今後2020年には4.5倍以上に拡大すると予想されるELVの効率的且つ環境対応をした処理が、社会的にも求められております。当社は、中国内主要地域を調査した結果、中国国内でELV処理ニーズの高い四川省成都市においてリサイクル会社を設立することとしました。」とのことです。今後の展開としては月2、3000台の処理を目指し、さらには他地域にもリサイクル工場を設立していくとのことです。
縮小する日本の市場と異なり、中国での廃車の絶対数は圧倒的に多くなっていきます。対して、環境問題方面からみるとまだまだ自動車解体の工場は整備されておらず、問題となっています。
やはり今後は日本のすばらしい解体システムは他国にどんどん輸出すべきで、そういった流れになるのだろうと思います。